サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『戦争』?


■ 生物滅亡の原因は『戦争』?

『人類が、地球生物を
絶滅させてしまう?』


執筆日 2018年 08月16日   最終更新日 2021年 02月07日





『 人類を含む 全生物は
将来 必ず、100%、
滅亡してしまう 』…







ようやく、

「生きる意味」の正体 である
『 生存本能 』
理解しはじめてきた
ふき にとって、


それは、
全てを根底から
引っくり返して、
台無しにしてしまう

ような、

わけの分からない話でした。






考えてもみて下さい。


もし 本当に、

「将来 われわれが
滅亡することが
決まってしまっている」

のだとしたら…



今 この瞬間を
精一杯 生きて、

未来に 命(DNA) を
つないでいく
という、
『 生物の 本目的 』
そのものが、

最初から、
完全な ムダであった

という事に なってしまう
ではありませんか…





ミューラーさん は、

ちょっと『大げさ』
表現しているだけ
なんじゃないの…?? )




そんなふうに、

トンビ紳士
疑ってみたくもなる
ふき でした。




ただ、
そんな ふき でも、

『 生物滅亡 』という
言葉を聞いたとき、

たしかに いくつか、
「それに つながりそうな要素」
に、心当たりがあります。





漫画アニメゲーム
小説映画

そして この
現実世界 においても、


『人類滅亡』というテーマは、
決して 目新しいものではなく、


むしろ、昔から何度となく
語られてきたもの
だからです。





それって、
もしかして…

『 戦争 』
ですか?




ふき は、ちょっと
ためらいながらも、

ミューラー に たずねてみました。



もし、それが
「正解」だとすると、

言うまでもなく、
『 世界を亡ぼすのは 人間 』
という事に
なってしまうからです。



この場に ただ一人の
人間である ふき としては、

これは できれば
ふれたくない「解答例」
でした…





しかし、そんな ふき
心配をよそに、

ミューラー は、

「せんそう」…?
とだけ答えて、
キョトンとしています。





どうやら、ドンピシャでは
無かったようで、

ふき は、いくぶん
ホッとしました。






でも、「戦争」という
言葉を聞いた かみね が、




たしかに、

人間さんたちの起こす
『戦争』は、

怖いものらしいですね…





最近は
『核兵器』というものも
あるそうですから、

実際に 戦争が起こったら、

人間さんは もちろん、
他の生物の皆さんにも、


どれだけの被害が
出てしまうでしょう…




…と 語ったので、

ふき は、胸が
痛くなったのでした…











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『人間の社会・国が衰退すれば、
戦争を続けることもできない』





そんな ふきかみね
見つめながら、

ミューラー は、
こう 語りました。




もちろん『戦争』
恐ろしいものです…


ただ、人間さんたちが
戦争をするためには、

それなりの「国力」が
必要となってきます。





たしかに 戦争が起これば、
関連国家に多大な犠牲が
出るでしょうが…


それによって
戦争をしている国々が
疲弊
していけば、

そもそも
『 戦争を持続することが
できなくなってしまう 』

はずです。





それは つまり、

『 戦争だけでは、
人間さんたちを含む
生物全てが 滅びる事態
までは、行かない 』


ということなのでは
ないでしょうか?





ふき は、複雑な思いながら
ちょっとだけ ホッとして、

ミューラー の 言葉に
うなずきました。

  






ただ もちろん、

そこで使用される
「兵器の破壊力」が、

『地球上の全生物の
再生能力の限界』を
超えていれば…



『 戦争による 生物滅亡 』

という 最悪の結末も
ありえるわけです。





人間さんたちには、

どうか
そんな「悲しい結末」
ならないよう、

世界中の皆さんで、
よく考えていってほしい

ものですね。





ミューラー の、
願いの こもった
まっすぐな目

に 見つめられて、


ふき は、ドギマギしながら、
何度も一生懸命
うなずいたのでした。








でもさ、

『戦争』じゃない
とすると、

何が原因で あたしたちは
滅んじゃう
のよ?





ふき
なんか 他にないの?

あたしらを
滅ぼしちゃうような、

『ヤバい原因』
心当たりは…





ネック に たずねられた
ふき は、

しばらく腕組みをして
考えこんでいたのですが…



「あっ」
何かに思い当り、

顔を上げたのでした。




  





『戦争』は、たしかに
恐ろしいものです。

でも、これは まだ、

「人間さんたちの努力で
何とかなる」
範囲の驚異
ではないでしょうか?


『滅亡』というものは、

もっと 意外で、
もっと 理不尽な方向から、
やって来るもの

なのです…


【下へ 続きます】



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