サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第9章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」2』
神話ではない、現実の『ノアの方舟』


■ 神話ではない、現実の
『ノアの方舟』(1/3)


『神話ではない、
現代の「ノアの方舟」』


執筆日 2018年 12月26日   最終更新日 2021年 01月24日





ただ…

この「移住」には、

「亜光速宇宙船 の 開発」や、
「宇宙旅行自体 の 成功」
以外にも、

実は、さまざまな
「解決すべき問題」

存在するのです。





…と、いうと?

ミューラーさん。





まず、亜光速まで
スピードを上げるため、

こうした宇宙船は、
『可能なかぎりコンパクト』に
造らなければなりません。





と いうことは…





かみね が、
ハッと 息をのみました。




『全ての生物を
乗せていくことは
できない』…


という事ですか??




ミューラー が、

沈痛な顔で
うなずきました。





物体は、

重ければ 重いほど、
速ければ 速いほど、

加速するために
より大きなエネルギーが必要

に なってしまいます。





ましてや、

宇宙最速と言われる
「光速」まで
宇宙船のスピードを
上げるのは、

並大抵のことではない
のです。





したがって、

宇宙船自体も
ギリギリまで軽く…

積めるものも、
最低限まで削る

必要が 出てくるのです。





まるで…

『ノアの 方舟(はこぶね)
みたいだね…





ふき が 口にした
そんな言葉を、

そばで聞いていた かみね
すかさず ネット検索しました。





これですね、
『ノアの方舟(はこぶね)』

「旧約聖書」などに出てくる
物語の1つで、

人間の堕落
お怒りになった「神」が、

信心深かった
ノアさんの一家に
「立方体の船」(方舟)
造らせて…





その船に、

ノアさん一家と、

「全ての生物の夫婦を
1組ずつ」だけ乗せて、


それ以外の生き物は
洪水で皆殺しにした

そうです…





ああ? かみね

あんたの先祖は、
そんな ヤバい虐殺
やらかしてたの!?





ちちちち 違います!

私たちは
大洪水を起こすとか、
そんな ものすごい力は
持っていませんっ。


寿命が とても長いだけの、
「よく分からない生き物」
なんですっ。





というか、
神話だよ 神話。

「作り話」ですよ、
ネックさん…





かみね は 真っ青に
なっていますが、

当の ネック
冗談だったようで、
ニヤニヤしております。


  









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『「生き残る命」を 選別する日』





『ノアの方舟』自体は、

たしかに
「作り話」ですが…





地球から旅立つ
運命にある 私たち「生物」

にとっては、

単なる「作り話」…
「他人事」では
終わらせられない『切実さ』

感じさせる物語ですよね…





切実さ… ですか?




首をかしげる ふき に、

ミューラー
うなずきました。





「限られた 脱出手段」、
「限られた 輸送量」
の中で、

生物を地球外に脱出させ、
他の恒星系に運ぶ以上…





当然 そこには、

『量の 限界』
が 発生します。





つまり、誰かが、

『生存させるものと、
させないものを、
「選別」する 必要』

が 生まれるわけです。


  






それは、

「される側」にとっても、
「する側」にとっても、

悲しく、恐ろしく、
つらい事態

なるはずです…





ふき は、

いつか 自分たちの子孫が
直面するであろう
「その日」のことを思って、

胸が苦しくなるのでした…


  






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