★ 生意気な白猫を お持ち帰り(4/4)
(ネック登場)





思わぬ出費に
ややアセりましたが、

今日の お財布の中には
1万円ちょっと
入っていたので、

とりあえず必要なものは
すべて購入でき、

ほっと 一安心…





不本意ながら、
これから しばらく
同居する 白猫 の、

彼女が使う、
「トイレ」や「砂」 に、
「猫缶」・「カリカリごはん」…


さらには、

その 白猫本体 まで
抱えさせられて、


ガタンガタンと
大荷物の音を響かせながら、

大汗をかきつつ

家へと歩いていた ふき は…



今さらながらに
気がついて、

白猫 に たずねて
みたのでした。




猫さんってさ…(ハァハァ)

「名前」とか…(フゥフゥ)

あるの…?(ヒィヒィ)





『ネック』だよ?

ピチピチの 4歳

ま、よろしくね。




ふき の 腕の中で、

白猫 は そんなふうに
答えました。




「ネック」 か。

ふ〜ん…

変わった名前だねぇ?





ふき は、
首をかしげつつ、

街灯の光が
やさしくそそぐ 夜の道を、

我が家めざして
歩いていきます…







そんな ふき
腕の中から、

自分が今まで住んでいた
公園のほうを
振り返った ネック は…



ふき も 気づかない
小さな声で、
こう つぶやいたのでした。







…後は 頼んだよ?

キツネの じいさん







ふき の、
その後の人生を
激変させた、

『 生涯 忘れることの
できない 3ヶ月 』
は、


この夜、

こうして
幕を上げたのでした。










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