■『恋人』がいるから しあわせ (2/4)





そんな 幸せな
オレに言わせれば、

「恋人が いない奴ら」が、
もう かわいそうで
かわいそうで…




彼女と 町を歩いてても、

そんな憐れな男どもの
ネタミの視線

うるさくて、

ほとほと困っている
ほどですよ〜〜






そんなふうに
気持ちよく話し終えて、

ふと ふき が気づくと…



ネック が、
何やら ちょっと
考えるような顔つき
で、

じっ と、こちらを
見つめています。








( オレ、なんか
マズいこと言ったか?

また なにか
怒られるのか、自分…?? )



と、急激に不安になった
ふき でしたが…



ネック から
返ってきたのは、

意外な言葉でした。





…えっとね。

ごめん、ふき


あたし、
よく分からないんだわ、

「恋」ってのが。






人間とネコの
違いは あれど、

「恋が分からない」
なんて事あるの…??





と 混乱している ふき に、

ネック は 続けます。





あんたには まだ
言ってなかったけどさ…

あたし 小さいころに、

『 避妊手術 』
ってやつを
受けてるの。




あんたと会った
「あの公園」に来る前…


「人間の おじいさん」と
暮らしてた頃
にね。






[章の 目次 に戻る]