サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第1章『オレって しあわせ!』
そして、ネックは言いました


■ そして、ネックは
言いました(2/3)


『そんなんじゃ 納得いきませんよ、
ネックさん!』





決めゼリフを放った
ネック は、

ただ静かに、ふき の顔を
見つめています。







一方の ふき は、

奈落の底に
突き落とされたような
大きなショック
に、


うつろな視点と
半開きの口で、

呆然と立ちつくして
いたのですが…







そのとき、

彼の中の
精一杯の「反抗心」が、

ムックリと頭を
もたげたのでした。





り、「理由」を…

ネックさん…

オレの 「しあわせ」が
ダメだっていう
『具体的な 理由』を、

ちゃんと 聞かせて
くださいよ!





「ダメだ ダメだ」って、
具体性 0 で
批判されるだけ
じゃ、

こっちも 全然
納得できませんよ!



自分で言ってて、
「ズルい」と思わないんですか、
そういうの…!






この言葉は
ふき としては、

ネック に 激怒されるのを
覚悟で 言い放った

ものだったのですが…



当の ネック は、
怒るどころか、

むしろ
「その言葉を 待っていた」
かのように、

深く うなずいたのでした。





もちろん、
「理由」は説明するよ?


『それを 教える』
ために


あたしは、
あんたンち に来た

んだからね。





そして、

ふき に… というより、

自分自身に
言い聞かせるように


こう続けたのでした。





でも、今から
説明してくことは、

『 けっこう ツラい話 』
なるかもしんないから、

そこんとこ
覚悟 すんのよ?










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