■「お金」の価値は、
変動させられてしまう (5/7)






そして、
先ほど話したとおり、

そうした事態は、

近年の日本で、
実際に起きている

のです。




「今の貯金」は、

必ずしも
『将来の保障』に
なってくれるとは限らない

という事実が、

ふき にも、ジワジワと
理解できてきました。








さらに 困ったことには、
そうした
「お金の価値の変動」は、

「世界経済の動き」や、
「政治家さんたちの
考え・都合」によって
起こってくるもの
なので、

『 個人には
どうしようもない 』

んですよね…





「貯められる」ことが、
お金の利便性の1つ

なのに、

『 その価値が 必ずしも、
長期的に約束された
ものではない 』

という点が…


『お金』という道具の
矛盾であり、

難しさでは
ないでしょうか?






ようは、あんたが
必死こいて貯金しても、

どこぞの誰かさんの
都合1つ
で、
価値を変えられちゃう
こともあるのが

「お金」ってものらしいよ?


ご愁傷さまだったね、ふき








そんな ネック の言葉も
耳に入らないのか、

ふき は震える手で、
預金通帳を開きました。




先ほどまで
あんなに輝いていた
通帳の預金額が、

一瞬 ただの数字の羅列
見えたような気がして、


ふき は あわてて目をつぶり、
頭を強くふりました。









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