■「物」は、無常である(2/4)





ふき、あんた まさか、

「心が冷たい」って意味の
『 無情 』
勘違い してなくない?





そうじゃなくて、
無常よ、『 無常 』


「どんな物事にも
永遠なんて無くて、
いつか必ず 終わりが来る」

って意味ね。


そんなことも
知らないんだ?






「バッカじゃない? あはは」





そんなふうに
ネック に笑われて、
頭に血がのぼった ふき は、

彼女を見おろしながら、
精一杯 憎らしい笑み
浮かべて

こう 言い返しました。






あー、なるほど。
そっちの「ムジョウ」でしたか〜


いやー、失敬失敬。

ここしばらく、
『 無情 』な 誰かさん
いっしょに暮らして
いるもんで、

つーい、そっちの意味かと
早合点してしま
グゲッッッ







ネック
もはや 恒例のように、

ふき弁慶の泣き所
一閃し終えた自分のツメに、
フッと息を吹きかけ、
ゆっくりとしまい、


ふき は 恒例のように、
その痛さに 床を転げまわって
悶絶しています。


  





そんな 2人のやり取りを、
唖然として見ていた
ミューラー は、


「ま、まあ、
それは さておき…」




という感じの空咳を
「コホン」と 1回入れて、

話を再開するのでした。






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