■「物」は、無常である(4/4)





それに、

今の ネック の 言葉には、
確かに うなずけるものが
あります。







そんなふうに、
真摯な気持ちになっていた
ふき でしたが、


直後の ネック の言葉が
彼を逆なでしました。





ちなみに、
あたしが あの壁で
「ツメとぎ」したのも、

あんたに『無常』
教えるために

「わざと」やったこと
なんだからね?


よーっく、感謝すんのよ?





うそだっ!

あれはあんたが
欲望に まかせ…










案の定 ふき は、
全部を言い終わらないうちに、
痛さで床を転げまわって悶絶し、


ネック は、自分のツメに
フッと息を吹きかけ、
静かに それをしまいました。


  





ミューラー は、
そんな2人を見つめながら、

「とほほ…」といった感じに
肩をすくめるのでした。






品物は、あくまで
「道具とか、
人生のアクセサリー」

すぎないのよ?

『人生の目的 そのもの』
ってわけじゃ無い
のよね。


そこんとこ、
勘違いすんじゃないわよ?





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