★ 見習い神さまは キツネ娘(4/5)





思わず叫んだ
ふき の 言葉に、

かみね
真っ青になりました。




ごごごご
ごめんなさいっ

わたし、
人間さんたちの言う
「デート」というものが、

どんなに
楽しいものなのか、
すごく興味があって…





それで…

いけないとは
思ったんですけど、

つい「神通力」で…






デートを覗かれた当初は、

『 他人のプライバシーを
盗み見するなんて、

どんな 不快な奴なんだろう! 』




と、ムカッ腹が立っていた
ふき でしたが…



今 実際に、こうして

オロオロしながら
詫びるかみね
目の前にしてみると、

「本当に純粋な興味から
デートを見学したかった
のだろうなぁ…」
と、
素直に そう思え、


なにか、

「まあ もう、別にいいかな?」
という気持ちに
なったのでした。

  




そこで、

袖で顔をおおって
震えている かみね を、

あらためて
部屋の中に招き入れ、


あたたかいコーヒーなどで
おもてなし
することに
しました。








さて、

ようやく落ち着いた かみね
話すところによると…



ふき の家で、
ネックミューラー
監督 することが、

自分が 一人前の
神さまになるための
大切な「修行」になる
のだと、

師匠である
「キツネの おじいさん」
勧められたのだそうです。





そのため、


本当に ご迷惑とは
思いますが…

ぜひ わたしも、
しばらく こちらに
住まわせてください。


との 事でした。






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