■ 「友だち」 を無限化してみる (2/2)






それにねぇ…


ネック が、補足するように
語りだしました。




好き嫌いってものは、
誰にでも あんのよね。


それが ある意味、
「個性」 ってやつじゃないの?


なのに、皆が皆
自分のことを好きな
状態だなんて、

うれしいって言うよか、
あたしは むしろ、
気持ち悪いと思うけどなぁ。





おっしゃられる通りですね。

この世の全ての人々が、
ある1人の人物に
好印象しか抱かないなんて、

『洗脳』 か 『情報操作』 でも
しないかぎり実現しない、
異常事態だと思います。



もちろん、だからこそ
「思考実験」 の題材に適している
とも言えるのですが…





味方もいれば、敵もいる…

それが世の中よね?


その味方が、
キチンと自分のことを
理解してくれていれば、

その人は きっと、本当に
「しあわせ」 なんだろうね…





「量」 じゃなくて…

『質』 ってことか…





もちろん、

質と量が ともなえば、
それに越したことは
ないのですが…


お友達が増えれば、どうしても
1人1人に かけられる、
「お相手をする時間」 は
薄まってしまいます
から、

両立は困難ですよね…




ただ、

方法が無いわけでは
ありません。




方法というのは…?

ミューラーさん?





『作品』 です。


本 や 音楽、
ゲーム や 映像作品
などを通して、

自分の能力や 思うところを示し、

それに賛同してくれる人…
「ファン」 が ついてくれたとしたら、


その人は、作品を通して
『親友に近いもの』 を得た

ことになるのでは
ないでしょうか?






そんな考え方も あるのか…






でも、たしかにそう考えると、

どうしてクリエイターの中に、
あそこまで必死に…

時に 自分の人生を棒に振ってまで、

『良質の作品』 を残そうと
挑み続ける人がいるのか?


その理由が、垣間見えて
くるような気がするのです。



彼らは、自分の作品を通して、

『距離や時代をも超えた 賛同者・親友』

を、得ようとしている

のかもしれません…





今まで ふきは、
作品制作というものは単純に、

「自分のすばらしさを
他人にアピール」
したり、

「生活費を稼ぐための手段の1つ」

ぐらいの認識しか
なかったのですが、



「真の意味で、分かり合える友だち」
を 強く求める心が、

名作を生む原動力に
なっているのでは…?


と考えたとき、

今後の自分の、
作品・商品を見る目や、

それを作る心構えが、

変わってきそうな気が
してくるのでした。










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