■『恋』を無限化してみる(3/3)

『単なる心のアクセサリー
ではない 恋愛』





今 思い返してみると、

ふき と 彼女の
付き合いは、

いつも
「目先」ばかりでした。



具体的な
2人の『将来』について
話し合ったことなど、

ただの一度も
無かった
のです。








心の どこかで 相手を、

「自分の満たされない心を埋める
アクセサリー」
程度にしか
思っていなかった
2人にとって、


「恋愛関係」が 自然に消滅した
今の状態こそが、

遅かれ早かれ
訪れることが確定していた
唯一の『将来』

だったように、

今の ふき には
思えてならないのでした…










ドンマイだよ?

ふき




ネック が めずらしく
そんな なぐさめを言って、

前足で、
ふき の 横腹あたりを
軽くグーパンチしました。




でも 今の ふき には、

不思議と 寂しさよりも、

胸の中がスッキリ
したような感覚

があるのです。




それは、

「自分は恋をしている!」
と思い込んでいた
勘違いの停滞
から、

結果的とはいえ
「1歩」を踏み出せた
ことへの、


「小さな誇り」から生まれる
さわやかさ

なのかもしれません。




  






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