サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第3章『しあわせ の「正体」』
それでは、『しあわせ の 正体』とは…?


■ それでは、
『しあわせ の 正体』
とは…?


『しあわせの「正体」を 知る日』


執筆日 2018年 03月16日   最終更新日 2020年 08月18日





この日、
リビングの真ん中では、

ふきネック
ミューラーかみね が、
輪を描いて座り、


  

  


少し緊張した様子で、

静かに お互いの顔を
見回しておりました…








ようやく、

ここまで 来ましたね…




ミューラー が、

しみじみと
つぶやきました。




ふき の バカが
飲みこみが悪いから、

意外と時間が
かかっちゃったよ…





カチンと来かけた
ふき でしたが、

口出しは ひかえました。





なにしろ、

ついに、
教えてもらえるのです。





『 しあわせの 本体 』 …

『 人生の 本目的 』…



全ての しあわせの
「幹」の部分に該当する、
『本当の、
しあわせの 正体』

について…










待たせたね、ふき


いよいよ、この日が
やってきたねぇ。





あんたや、
あんたたち「人間」が…

というか、
あたしたち『生物』皆 が、

「しあわせ」だと
感じてきたものの
『正体』…





それについて、

あんたに
教えてあげられる日が…






ふき は、

ネックたちが
この家に来て以来
の、
ここ1ヶ月半ほどのことを
思い返していました。





たしかに、
不愉快な経験
何度か ありましたが、


ネックミューラー
指摘してきた
ふき の しあわせ』
の 矛盾点
は、

悔しいけれど、
的を射ていた…





今の ふき は、

そんなふうに
素直に思えるようにまで、
なっている
のです。







今までの自分が
「しあわせ」だと
思い込んでいたもの
は、

一体、「何」から生えた
『枝葉』だったのか…





それが、

ついに ついに、今日、
明らかになる のですから、


ネック
「小さなイヤミ」になど、
小ゆるぎもしないほど、

今の ふき の 心は、
ピシーン と
張りつめているのです…



 









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『ふき、「しあわせの正体」に
絶句・絶叫・激怒!』





ネック が、まっすぐに
ふき の 目を見つめました。


ふき も 自然と、
ネック の 目を
見つめ返します。




耳の穴
かっぽじりなさいよ?

ふき





お、おう!





あたしたち
「生き物」全部が、

「しあわせ」だと
思っているたものの
『正体』


それは…





それは…?




ふき の 口の中が、
ぎゅー… と
ちぢみあがりました。








『生きのびれて うれしいなぁ』

って 思える、色んなこと。


ただ それだけのもの
なのよ。






・・・・・・・・・・・







ふき の 脳内に、

30秒ぐらい 一定リズムで
「・」が 並び…




それが終わると、

ふき
絶叫 同然の「感想」が、
リビングに
コダマしたのでした。






はぁ !!!???



 









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『しあわせの 正体、
それは
「DNA」と「生存本能」』





ネック の 言葉が
ショックすぎて、

「絶叫」した ふき は、
しばらく、

「絶句」の世界を
ただよいました。







今、この猫は なんて言った??


『 生きのびれて
うれしいなぁ 』???



な な な なんだ その
意味不明な『正体』って???





こ こ こ こんな
メチャクチャ理論
もったいぶって
言うためだけに、

この猫は

ウチに居座って、

毎日 猫缶たべて、

ダラダラ昼寝して、

たまに、
僕の「弁慶の泣き所」に
ツメまで立てて…







ふき
怒りのあまり
ネック に つかみかかろう

としたので、

ミューラー が、
かみね と いっしょに
後ろから抱えこみ、

大あわてで こう言いました。


   





あ、あの、ふきくんっ。

ネックさん の言い方だと
「ちょっと 分かりづらい」
というか、

『 誤解が 生じそう 』
ですので、

お、怒るのは どうか、
私の説明を聞いてから
なさってくださいませんか…?





ブルブル震えながら
鼻息を噴出する
ふき
なんとか座りなおさせた
ミューラー は、


自分も きちんと
座り直すと、

コホンと1つ、
咳ばらいをしました。



   







全ての生物にとっての、
「しあわせ」の 正体


実は それは、

ネックさんの
おっしゃられる通り

なのです。





それは、

生物自身が
「生きのびれて うれしい」
と思える、あらゆる物事

に 対して、抱く気持ち…

つまり…





つ、つまり…?





「しあわせ」の正体 とは、

『 己の DNA の
生存確率を向上させる
あらゆる事象のこと 』

だったのです。







ふき は、

ネック のときとは
別の意味で

トンビ紳士の 顔を
「絶句」したまま
見つめました。





ミューラーさんは、
今、何だって??


DNA が なんとか… とか、
生存確率 が どう… とか、



もう 俺、
頭 壊れそうなんですけど…









あの、その…
ミューラーさん。

わ、わたしにも分かる言葉で
説明していただけませんか…?

「DNA」が なんとか… とか、
「生存確率」が どう… とか、

む、難しすぎて…





茫然としている ふき
代弁するように、

彼の抱いた疑問を、
かみね が 正に そのまま、
口にしてくれました。





ミューラーも、

自分の言葉が
いささか難解だったことは
自覚していたようで…


かみね の 言葉に
力強く うなずくと、

こんな説明
始めたのでした。




  





『 しあわせの 本質 』…
『 しあわせの 正体 』…


そのカギを握る
『 DNA 』
『生存本能』

とは、

いったい
何なのでしょうか??


お待たせをいたしました。

次の章では いよいよ、
『私たち生物の
価値観の正体』

について、

お話を進めさせて
いただこうと思います。





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