■「しあわせ」の正体は『生存本能』(5/7)





ミューラー
この言葉に、

ふき は しばらく
ポカーンとして
おりましたが…






じょじょに頭の中に
言葉が しみてくると、

今度は、猛然と
怒りだしました。






ぼ ぼ ぼ 暴論だっ!!


『 自分が生きることだけが目的 』
だなんて、
人間は そこまで
愚かじゃないよ!!


そんな 身勝手な思考しか
できないなんて、

まるで、
「ただの動物」じゃな…



ああん!?





「ただの動物」の 白猫ネック が、

ふき を ギロリと
ニラみ上げました。




ミューラーも、めずらしく
厳しい目で ふき のことを
見つめています…










え… い、いや…

だって……


僕ら 高度な人間が、

まるで
「DNA の奴隷」みたいに
言われちゃうと… さ…





い、いや、

「高度」っていうのは
偉そうかもしれないけど…


で、でも… でも…





弁解するにつれて、

ふき は だんだん
半泣きになってきました…






すると突然、ネック

「してやったり」
といった顔で、
ニヤリと ほほえんだのです。









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