■『品物』を、
生存本能で考える(2/2)

『DNA によって形作られた人間が、
品物・道具を通じて 社会を形作る』





言われて ふき は、

自分の家の中にある
『品物』たち を、

あらためて グルリと
見まわしてみました。







当たり前のように
自分の生活の中に
あったものなので、

今まで 深く考えたことは
無かった
のですが…



こうして
1つ1つの 品物や道具を、
あらためて ジックリと
観察してみる
と、


そこに、
『人類の 工夫と努力』が
深々と しみこんでいる

ことに
今さらながら 気づいて、

なんともいえない感動を
おぼえるのでした。






まるで…

『DNA』みたい
だなぁ…




ふきが ポツリと
つぶやきました。





DNA の 中には、

「生存のための さまざまな知識」
が こめられていますが、


世の中に
数多(あまた)存在する
『品物・道具』もまた、

「生存のための知識」
の 結晶たちです。





目にも見えない微細な分子の
集合体である DNA によって
生み出された「人間」
が、


『品物・道具』という、
アイディアを
目に見える形にした物を
次々と生み出していく
ことで、


『複雑で 巨大で 新たな DNA』
(社会)を、
協力して組み上げつつある…





そう 考えると
ふき の 中に、

身の引きしまるような思いが
湧いてくるのでした。









今回の検証については、

ふき は まったく疑問も無く、
スンナリと納得することが
できました。





それは、

「ゲーム」という無形物とはいえ、
物づくり に 関わる日々を
送っている ふき にとって、

『 物の生み出す 価値 』
という視点に、

元々、深い なじみ
あったからかもしれません。


  






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