■『恋』を、
生存本能で考える(3/3)

『「恋」の正体は、
DNA の 自己保存テクニック』





ふきかみね も、

しばらく 発すべき言葉が
見つかりませんでした。


  




DNA の 超性能 には、
驚愕するほか ありません。



本来なら、

その生物が
死んでしまった時点で
失われる
「自分自身を形作る
さまざまな情報」
を、


『自分のコピー(子孫)』
を 作ることで、


完全消滅から
まぬがれる
とは…




DNA の、
恐ろしいまでの

『 生存への 執念 』


ふきは そこに、

畏敬(いけい)すら
感じるのでした。







思えば、
自分の この体の中
には、

はるか はるか はるか 昔の、

顔も知らない ご先祖様たち
積み上げてきてくれた

『生存のための知識』が
込められている
のです。




そして自分も いつか、
異性への『恋』を 発端に、

はるか はるか はるか 未来の、

顔も知らない 子孫たち に、

その『生存のための知識』を
受け渡していく
のでしょう…






しかも、
聞いた話によると、


DNA は
「そのまま 単体でコピー」
したものよりも、

異性と「結婚」して
2つの DNA を 混ぜた

もののほうが、

「多様性」が出て、
生存確率が
高まりやすくなる

のだとか…







なるほど、

ミューラー
言う通りです。



ある意味、
『恋』こそが、

DNA が 見出した最高の、
『自己保存』テクニック





DNA の 最も恐れる
「自己の消滅」

可能なかぎり
回避するための、

唯一無二の『大発明』
と 言えるかもしれません…


  






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