■ その 「しあわせ」 は、
相対的? 絶対的?(4/5)







あとね。

ふき は やたらと、
「自分は中流だ 中流だ!」
とか 言ってたけどさ…


あたしが公園で見てきた人間や、
その人たちの話からすると、

あんたなんざ せいぜい、

『 10段階の 下から3あたり 』 だね。





ぼ、僕は、
真ん中より下… なの??





愕然とする ふき でしたが、

ミューラー は 静かに
うなずいています。





そう思います。

人間さんの社会というものは だいたい、
「一部の支配階級」 と、
「それ以外の人々」 によって
構成されていますが…


「10段階」 で表すなら、

最も高い 10 や 9 の人々が
ごくごく一部に存在し、

8〜5 ぐらいの
中流の人々が そこそこいて、

それより下の4・3・2… に あたる
低層の生活をしている人々が、
大量に あふれかえっている…


そんな割合に なっているのです。





人間さんの世の中って、

そんなふうに
なっているんですね…



あまり そうしたことを
考えなくても生きていける、
「神さま」 である かみね は、

驚きながら つぶやきました。





ふきくんは、低所得層の人々の中で
暮らしていますから、

ご自分の暮らしが 「平均的・中流」 に
お感じになるかもしれませんが…


それはあくまで
『低所得層における平均』 であり、

ネックさん の おっしゃる通り、
全体として見れば、
『 10段階の 3あたり 』

妥当な線ではないでしょうか?





「自分は中流だ」 と思うことが、
ステータスの1つだった ふき には、

これは、ショックすぎる話でした。









だからさ。

あんたが 必死こいて、
「自分より ちょっと貧乏な人や、
派遣やアルバイト、高卒・中卒の人たち」
を あざ笑って喜んでる
姿って、

はたから見てて
本当にイタイわけよ…


『なに こいつ? 目クソが鼻クソ
笑っちゃってるんですけど?』


みたいな?





そう。 たしかに ふき は、

いつだったか ネック に、
そんなことを言われておりましたっけ…







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