■『実は しあわせではない人』
の、言動の特徴(8/8)

『「事実」だったからこそ、
激怒してしまった ふき』





キョトン顔の ふき に、




ネック は、
こう 説明しました。




「あんたにとって」は、

「不幸者」って言われるのは、
ものすごく ツラいこと…

認めたくない『事実』に
グサリと直撃

だったわけよ。





だから、

猫が しゃべってるっていう
「恐怖」
よりも、

自分を「不幸者」って言われた
『怒り』のほうが 上回って、

あんたは、あたしに
挑んできたわけ。





もちろん あたしも
「それを見越して」、

「あえて」あんたを
『不幸者』呼ばわりした

んだけどね…


アンダスタン(分かった)?
ふき






そう言うと ネック は、

「あははは」と、
ほがらかに 笑いました。



今 思えば、
あの夜の ネック の 笑顔は、
『してやったり』の
会心の笑みだった
のです。





『まさか、そこまで…

計算ずく だったとは…』




カウンターパンチが
足に来ていた ふき は、

この最後の
強烈な ストレート
まともに食らい、

白目をむいて
床に倒れこんだのでした…





   





今の世の中、

ネットなどを通じて
「日々の 自分の しあわせ」を
語りたがる人間さん

本当に増えましたよね。


その一方で、

ほんの冗談でも 自分のことを
「不幸」呼ばわりされると、
信じられないほど激怒する人
も、
増えた気がします。


そこに わたしは、
『今の人間さんたちの
悲しい 心の奥底・本心』

を 感じてしまうんです…



「自分は 決して、
不幸ではないのだ」

「自分より不幸な人は
いくらでもいる。
それに比べれば…」


などと 自分自身に
言い聞かせることで、

ツラい現実から目をそむけ、
必死に 自らをダマそう
とし…


あげくに、
「そんな 自分のウソを
指摘する(指摘してくれる)
他人」
が あらわれると、

『思いやりの無い 人間!』
と 称して「敵」あつかいし、
攻撃・排除しようとまでする…



考えてみれば、
恐ろしいことです。



『本当の不幸』とは、
「不幸な環境」のことではなく

『不幸な「現状」を
直視しようともせず、

他者や社会を攻撃してでも
「自らのウソ」に
安住しようとする、
狂った 幼児性

にこそ あると、

私は 思わずにおれないのです。





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