■ DNA の生存本能で、
『正義』 について考えてみる(4/6)







うーん… それにしても…


『 善悪 』 や 『 正義 』って、

そんなに アヤフヤなもの
だったのか…





ふき は、

今まで自分が信じてきた
「善悪」 や 「正義」 が、

意外にも 個人的で、
意外にも うつろいやすい
ものだと知らされて、

かなり ショックを
受けてしまったようです…





そんな ふき の 姿を
見ていた かみね が、

ふき を気づかってか、

こんな質問をしたのでした。




そ、そういえば、

ふきさん が
今までイメージしていた
『 正義 や 悪 』
って、

たとえば どんなもの
だったんですか?





うーん、そうだなぁ…


すぐに思い浮かぶ
分かりやすい 「正義」
だと、

子供っぽいかもしれないけど、
テレビや漫画、ゲームなんかの中の、

『 ヒーロー 』 や 『 勇者 』 かな…?





で、そうした物語世界には必ず、

人々を独裁したり、
他の国を乗っ取ろうとしたり、
地球を滅ぼそうとする

『悪の軍団』 や 『魔王』、
『巨大生物』 や 『宇宙からの侵略者』
って感じの、「悪」
が いるんだ…





なるほど。

『 人々の生存確率をおびやかす、
分かりやすい巨大な悪 』
と、

『 それに真っ向から立ち向かい、
人々の生存確率を上げてくれる正義 』


とが、存在するわけですね。


実に明確な関係、と いえます。





分かりやすい… と言えば、

「昔話」 の 正義・悪 も、
分かりやすくなってるよね。


『桃太郎』 なら、
人々から金品を奪う鬼が 「悪」 で、
それを取り返す桃太郎が 「正義」


『カチカチ山』 では、
おばあさんに悪事をはたらいた
タヌキが 「悪」
で、
それをこらしめるウサギが 「正義」


『さるかに合戦』 だと、
柿をうばって母ガニを殺したサルが 「悪」 で、
敵討ちをした 子ガニ・栗・ハチ・臼・牛のフン
が 「正義」
に なるんだろうなぁ…





こんな感じの物語を
聞いて育った影響かなぁ…


僕の中では、

『 正義や悪ってものは、
白黒が すごくハッキリしたもの 』

っていうイメージが
すごく強く あった
んだ。






そんな ふき の 説明を
聞いているうちに、

興奮してきた ミューラー は、

何度も何度も、
力強く うなずくのでした。




う〜ん、なるほど!

これは、実に 実に
興味深いですね…









[章の 目次 に戻る]