■ DNA の 生存本能で、
『正義』を考える 2(2/3)

『正義の物語の、不思議な矛盾』





はい、実に面白いです!

ふきくん、
気が付きましたか?


今、ふきくん が
挙げてくださった、
数々の 正義の物語の中の、


「ある共通点」に …





え?

『共通点』 ??





そうです。

私は 今まで、

『生物は、自分の生存確率が
上がる場合を「得」』

『下がる場合を「損」と
感じます』


…と 説明させて
いただきましたよね?





たしかに、

これまで 何度となく、
ミューラーネック は、

そのように
話しておりました。







ところが、

お気づきに
なりましたか…?

ふきくん。





ふきくんが
話してくださった
物語の主人公たちは、

その誰もが、

『自分の生存確率を
向上させるために
行動しているわけでない』

ことに…






言われて ふきは、

しばらく、
自分の話した物語について
考えていましたが…






じょじょに、

「え?」 「あれ??」 と、
奇声を発しはじめました。








ほ、本当ですね…

ど、どうして
なんでしょう?


不思議です…





面白いねぇ。

「正義の主人公」たちって、

「誰かのために」
『悪』と 戦っては
いるけど、

『自分のため』には
戦っていなかった

んだね…






戦えば、
「自分の命が危なくなる」
ってのに、

なんで こんな、
『DNA からしたら
矛盾してること』

を するんだろ?


頭 オカシイ のかな?





ネック『理由』
知っていそうな
気配なのですが、

そんな 憎まれ口をきいて、
あえて核心を
はぐらかすのでした。





この 矛盾
どういう事なんでしょうね、
ミューラーさん?


やっぱり、「物語」は
ただの 作りモノだから、

『 DNA の 生存本能 』
で 見ると
メチャクチャな、
ただの 絵空事

って ことなんですか?





しかし ミューラー は、

ふき の 疑問に
ニッコリと ほほえんで
首をふりました。








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