■ DNA の 生存本能で、
『正義』を考える 2(3/3)

『正義の物語の、不思議な矛盾』





いいえ、ふきくん。

こうした物語が
本当に 単なる
「思い付きだけの 絵空事」

だったら、

時代を越えて
人々に愛されることも
無かった
はずです。





『 DNA の 生存本能 』
『 自己保存の欲求 』


だけでは
説明できない、

『 高度な生物だけが
持つことのできる、
ある特殊な視点 』
が、

こうした
「正義」の物語 の中には、
内包されているのです。





それゆえに

読み手の心の底の
共感
を呼び、

時代を越えて、
人々に愛されつづけている

のではないでしょうか?






『 高度な生物だけが、
持っている視点 』


というのは?





ふき が、

当然の疑問を
口にしました。





『 高度な生物 』…

つまり、
この地球上では、

ふきくんたち
『人間さん』を含む、
ごく一部の生物

しか 持てない、

物の見方 のことです。






『 正義の物語 』が
語り継がれる理由の1つは、

人間さんたちが、
その物語の主人公
を 通じて、

「自分たちの 進むべき道」
「未来の 自分たちの姿」
を 垣間見ているから

かもしれません…






ぼ、僕ら 人間が、

『正義の主人公』を通して
見ているもの
って…

一体 なんなんですか…??







この ふき の 問いに、

しかし ミューラー は、
ニッコリと ほほえむだけで、

答えては
くれませんでした。





ただ、

『 後日、必ず お話しします 』




という、
約束 だけを残して…



  






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