■ われわれ生物に、
『生きる意味』など無い?(3/3)

『「滅亡」が確定している我々には、
そもそも最初から
「生きる意味」など無かった』





ミューラー は、

不安げな ふき の 目を
まっすぐに見つめながら、


なにかの判決を
言い渡すような厳格さで、

こう 答えました。






つまり、

人類の皆さんや、
われわれ生物は…


将来 必ず、100%、
『滅亡』してしまう


という 結論です。






め… 『滅亡』!!??

  



絶叫する ふき たちに
うなずき、

ミューラー は 話を続けます。





そのため、

われわれ『生物』
どんなに 皆で努力して、

自分たちの「DNA」を
未来に 引き継いでいって
も…


それは、ある時期に、
必ず『終わり』を
迎えてしまうのです。





その「悲しいゴール」を
ふまえて考えると、

『 今 現在、われわれ生物が
営んでいる
「生存」のための努力
も、

そもそも 最初から、
完全にムダな行為だった 』


と 結論づけざるをえない…





「DNA の 本目的」である、

『 永遠に 生き残りたい 』

『「子孫」という形で
自分のコピーを
未来に残していきたい 』

という欲求は、

「この宇宙」においては、

『いつか 絶対に
途切れてしまう』
ことが、
すでに 分かってしまって
いるからです。





これが、

一部の者だけが知る、

われわれ DNA の
『 結末 』
です。




  





「 われわれ生物は、
今後 必ず、滅亡してしまう 」


「 したがって、DNA の 努力は、
必ずムダに終わってしまう 」



信じがたい話でしょうが、

残念ながら これは、
現時点では
ゆるぎようのない
『 確定された 未来 』

です。


次章では、「その理由」を
具体的に ご説明いたします。


つらい内容
なるかもしれませんが、

どうか 最後まで
お付き合いください。





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