■ 滅亡の原因は、『パンデミック』?(5/7)





また、ふきくんは
「インフルエンザ」
ご存知かと思うのですが…


実は これも、

過去に何度か
『 パンデミック 』
起こしている

有名な病気の1つなのです。




何年かに一度、
インフルエンザに
かかっている ふき は、
ギョッとしました。





…と 同時に、
首をかしげました。


たしかに毎年、
国内ではインフルエンザが
流行しますが、

それによって大量の死者が
出たという話を、

ニュースで聞いたことが
無かった
からです。





もちろん、

最近の人間さんたちは
栄養も充実していますし、

予防接種なども
行われているので、

インフルエンザが
大事に至ることは
マレですが…




そうしたものが
不十分だった時代には、

『 アジアかぜ 』 『 香港かぜ 』
などという名称で、

全世界で 100〜200万人の
死亡者を出している
のです。


特に 1918年の
『 スペインかぜ 』
においては、

実に、4000万人以上の
死亡者を出した
のだとか…





身近で 大したことのない病気
だとばかり思っていた
「インフルエンザ」 が、

かつて それほどの恐怖を
世の中に ふりまいていた
とは…



ふき は、自分の
「感染症」 に関する認識が、
信じられなくなり、

背筋が寒くなってきました…






すると かみね が、

ちょっと変わった視点で、
こんな話を始めたのです。




でも…

ウイルスさんたちは 別に、

「悪意があって」
生物たちを殺している
わけではない
んですよね…?




「ウイルスに悪意」




ふき は そんな事、

考えたことも
ありませんでした。




その通りです。

ウイルスにとっては、

たまたま
その生物の体内環境が

「自分たちの DNA にとって
好ましかった」…


自分たちを 「生存」 させ、
「子孫を増やす」 のに
適していたからこそ、

住み着かせて
もらった
だけで…




悪意はないどころか、

むしろ 「それによって
生物が死んでしまったり、
絶滅してしまう」方が、

「困る」
はずです。




なにしろ、

自分たちにとって
住みやすい場所が、
無くなってしまう

わけですから…





それは ふき にとって、

色々と深く
考えさせられる話でした。





『 住んでいる場所に対する悪意など
まったく無いのに、

自分たちの生存本能
(生きのびる・子孫を増やす)
に 盲目的にしたがったら、

結果的に、
住んでいる場所の環境が、

自分たちにとって
生きづらいものに
なってしまった 』 …


という流れは、

先日 話し合った
「 人間による環境破壊 」
とてもよく似ています。




「目先の生存」 に
躍起に なりすぎた結果、

かえって、
「長期的な生存確率」 を
下げてしまう…




その意味では、
今の人類も、ウイルスも、

似たようなものなのかも
しれません。








[章の 目次 に戻る]