■ 滅亡の原因は、『パンデミック』?(7/7)





感染症の1つである
『 黄熱病 』 の ワクチンの研究に
大きく貢献しながら、

その完成を見る前に、
自らも黄熱病にかかり、

無念の死をとげた
「野口英世」



彼がいなければ、

今でもアフリカや
中南米の人々は、

黄熱病による死に
おびえながら
暮らしていたかもしれません。






また、「野口英世」 は、
よく伝記になっているので
有名ですが、

きっと、人間の
長い歴史の中では、

「今の世の中の誰も
名前を憶えていない
医療関係者」
が 何人も、

そうした感染症の
発見や撲滅のために、

命や人生を ささげていた
はずですし…



その研究の過程で、
多くの実験動物たち も、

その命を、人間のために
使わせてくれていた

はずです。




そうした 名もなき偉人や、
動物たちのおかげで、

あるいは、今の自分の
命があるのかもしれない…
と考えると、


ふき には、

彼ら全員が、
『 自分の恩人 』 に思えて
仕方ないのでした。








ちなみに 今回は、

個体数のデータがあって、
被害が分かりやすい
「人間さん」たちについて、

感染症の お話を
しましたが…


もちろん、
われわれ動物のような
「人間さん以外の生物」にも

感染症は存在します。





私たち動物は 当然ながら、
ワクチンをつくれる知能を
持っていません。



ですから、ひとたび
自分たちの種族に
『パンデミック』 が
発生してしまった
ら、

人間さんたちに
救っていただけないかぎり、

いつ絶滅しても
おかしくはない
のです…





われわれ生物は 皆、

常に 『パンデミック』 による
絶滅の危険と 隣り合わせ…




そして、

それを 阻止・回避
できるのは、

現段階では 「人間」だけ…





ふき は その事実に、

あらためて、
しみじみとした 「怖さ」 と、

「責任」 を感じるのでした。




    





自分たちの生存のために、
ただただ まっすぐに行動する

『 ウイルス 』 という存在は、

ある意味、とても
『 DNA的 』 とも言えます。


彼らの行動は、

好意的に見れば
「 悪意がない 」
とも取れますが、

一方で、

『 無思考ゆえの、
歯止めの無さ 』

という怖さも
持ちあわせています。


人間さんたちにとっても、
「 いろいろと 象徴的な存在 」

と 言えるのでは
ないでしょうか?





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