■ 神話ではない、
現実の『ノアの方舟』(4/4)






つまり、

「生物そのもの」を
宇宙船に乗せて
旅をするのではなく…


各生物の「DNA」と、

「それを培養・復元する
ための機械」だけを
宇宙船に搭載
するのです。




これにより、
宇宙船内のスペースは

かなり節約することが
可能
となります。





そして、

移住先の星に
落ち着くことができたら、

「運んできた DNA」
を もとに、

その星の物質で
生物たちを復元・培養
し…




その星の上に、

かつての地球と
同様の生態系を、
再形成していく…


というわけです。





たしかに
その方法であれば、

最小限の荷物で、

地球の生物環境を
再現できそう

気がします。



しかし、それは同時に、

『すでに生きて
形のある生物たちは、

滅びゆく太陽系に
置き去りにする』


ことでもあります。






ふき は、

太陽系の中に取り残されて
死んでいかざるをえない、


自分たちの子孫や、
動植物たち
の姿…

それが あるいは
「自分自身」である
可能性も想像して、

ゾッとするのでした…






…と 同時に、

同じ地球の仲間を
置き去りにして、

命(DNA)をつなぐために、

何10年もの長く寂しい旅に
おもむかなければ
ならない
人たち…

それが あるいは
「自分自身」である
可能性も想像して、

何とも言えない気持ちに
なったのでした…


    






[章の 目次 に戻る]