■ 100% 無くなる、この宇宙(6/10)





インクたちも、
1ヵ所にピシーッと
集まってるより、

全体にダラ〜ンと
広がったほうが、
「楽」 なわけね?




正確には
ちょっと違いますが、

あながち
間違っているわけでもない
ネック の 言葉に、

ミューラー
ほほえみつつ、
うなずきました。




さて、問題は、

これがインクだけ
ではなく、

エネルギー…
「熱」についても同じ

だという点です。




たとえば
石油ストーブをたくと、

お部屋の中に、

あたたかい空気が
まんべんなく 広がって

くれますよね。




でも 逆に、

あたためた空気が、
部屋の どこか1ヵ所に、
自然にヒュッと集まる

ようなことはありません。




また、

あたたまった空気が
自然に凝縮して
石油に戻る…


といったことも
起こりえません。




ふき は うなずきました。

そんな事が起こったら、
『ホラー』です。







太陽のような
「恒星」のエネルギーも、
ストーブと同じです。


恒星から放たれる
エネルギーは、

地球のような
近隣の惑星を
あたためてくれます
が…




そうしたエネルギーが、
恒星に戻っていく
ことはありません。


一方的に周りに
拡散されつづけ、


やがて、エネルギーを
使い切った恒星は、

冷たく沈黙して
しまう
のです。






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