■ 100% 無くなる、この宇宙(7/10)





この話に、

ふき は あわてて
反論しました。




で、でも、

そうやって死んでいく
恒星たちも、

ただ無意味に
冷たい塊になってしまう
わけじゃない
ですよね?




恒星の死に際に
バラまかれた物質をもとに、
新たな「星雲」が作られて、

その中から また、
「新たな星々」が
生まれてくる…




僕らの宇宙の中では、
こうした「循環」

今 この瞬間も…

そして、これからも
ずっと ずっと、

永遠に繰り返されるんじゃ
ないんですか??




しかし ミューラーは、

静かに首をふりました。




ふきくんの お話は、

前半は 確かに
その通りです。


しかし 残念ながら、
このルーチンは、
「永遠」には続かない

のです。




宇宙内の物質は、
そうした「集中・分散」を
繰り返しながらも、

長期的に見れば
少しずつジワジワと、

空間に まんべんなく
拡散していく

ことになります…




その結果、
我々の宇宙は、

今から100兆年 ほど
経ったころには…


もう エネルギーが
拡散しきってしまい、


「新しい星を
生み出せなくなる」

(物質が十分に集中できなくなる)
と 考えられています。





ふきたちは、

ミューラー
この言葉を聞いて、

しばらく首をかしげて
いましたが…



突如として、
同時に絶叫したのでした。



ええっ!!
『星が 生まれない』!!?


    






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