■『 感謝されたい症候群 』(14/14)





かみね が、

ホッと ためいきを
つきました。



不思議で…

すてきな偶然ですね。




いやいや、ミューラー

それは さすがに、
こじつけ でしょ?



そんなふうに
茶化す ネック も、

この偶然の一致は
まんざらでもないようで、


「へえぇ、車輪かぁ… ふーん…」

と、何度も口の中で
小さく くりかえしています。






この一件についても、
ぜひ 車輪くんに伝えて…

と 思った ふき でしたが、


はてさて、こんな
「 出来すぎた偶然 」

話したところで、
彼に信じて
もらえるだろうか…??








「感謝されたい!」 という
欲求が強くなりすぎて、

それが 主目的化してしまい、

誰かに踊らされたり、

自覚なく 誰かに
迷惑をかけてしまう状態…



私は これを、
『 感謝されたい症候群 』
と 呼んでいます。



ちなみに、
「感謝を得ること」自体は、
実は とても簡単です。

『何かが不足している相手に、
それを与えてやりさえすれば』


相手は簡単に、感謝して
くれるものなのですから。


でも、そんなものは、
「親切」 でも 「善行」 でも
ありません。



「それを与えることが
相手にとって本当に
良いことなのか?」


まで キチン考えた上での
言動こそが、

たとえ相手に
感謝されなかったとしても、

『 本物の意味で
相手を思いやった、
価値のある行為 』

ではないでしょうか?





【捕捉】


今回の 物語は、

自分が 2018年7月に行った
「クラウドファンディング」リターン
(支援してくださった方への お礼)
として制作したものになります。


「車輪」 というハンドルネームも、
その支援者さんが 今まで実際に
使用されていたものであり、

決して、今回の物語の結末に合わせて
都合よく改変したものでは無い
ことを
ここに明記したく思います。

( いえ 本当に。 信じて〜 )



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