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『ぢるぢる旅行記 インド編』



『ぢるぢる旅行記 インド編』 ねこぢる
『 ぢるぢる旅行記
        インド編

執筆日 2019年 06月11日   最終更新日 2019年 11月22日




白昼夢のような
不思議な雰囲気と、

残酷性や不条理さを
あわせ持つ作風
で知られた
「ねこぢる」さんが描く、

インドの 貧乏旅行記 です。




この手の 海外旅行記は、

特に、行き先が
発展途上国である場合、

やたらと「現地人の素朴さ」
褒めたたえ、

やれ「これこそが人間の真の姿」だの、

やれ「文明に汚された日本人は、
彼らにこそ学ぶべき」
だのと、

作者の一時的な陶酔と美化による
薄っぺらい「説教」の押しつけ

鼻につくものですが…

「旅」という環境の変化で不安感がわき、
それが旅先での他人との出会いを
過剰に美化するからでは? と、
自分は考えています )




当作の筆者は、
自分たちの旅行を

『 汚い場所でもいいから、
あまり お金をかけず、

ちょっとバング
(インドでは合法の「大麻」)
なども楽しみつつ、

ダラダラと自堕落に
現地で すごしたい 』


といったスタンスで
とらえているようで、

むしろ「聖人ぶった読者」なら、
読みながら1ページごとに
筆者を「説教」したくなる
ほど
ではないでしょうか?(笑)


『ぢるぢる旅行記 インド編』 ジャンタエキスプレス




「ねこぢる」さんと
その夫は、

現地のインチキ臭い
チケット屋で買った切符で、
座る場所すら ほぼ存在しない
ゴッタ返しの「寝台車」に乗って
600キロをゆられ


地元の人々の
日本人への さまざまなタカリ
ウンザリし…

大麻ジュースを飲んで
夢見心地になったり、

現地の不衛生ぶりや
ケチ臭さに苦笑
し、

現代の日本では
まず体験できないような、
『 死や貧困が ごく日常にある風景 』
多数 出会っていきます。


『ぢるぢる旅行記 インド編』 下半身の無い おじさん




しかし、
その1つ1つの場面において、
「ねこぢる」さんは

ほとんど、
自らのイデオロギーを
語りません。



「ふーん、この土地では
こういう感じなんだ」

ぐらいの視点で、

ただ 淡々と、

軽いユーモア と、
ときにチラリと
するどい考察 を交えて、

自分の目にした
「現地の 現実」
描写していきます。



そのおかげで、

他の漫画家さんが描けば
大問題になるような場面も、

なんとなく読み進めれて
しまう
から不思議です。

( 後になって よくよく考えてみて、
ゾッとさせられる場面もありますが(笑))






この作品が描かれたのは
1995年ごろからであり、

したがって 現代のインドとは
社会状況が異なる
可能性も高い
のですが…


今の日本では
まず経験できない
(しかし、過去や未来の日本 には
おそらく存在した・する と思われる)


『 自分の日々のことで
精いっぱいすぎて、
「死」すらも重要視しない、
できない日々 』
を、

薄っぺらいイデオロギーに
邪魔されることなく
疑似体験できる
この本には、

得がたい価値がある
と考えます。



シンプルな絵柄ながら、
不衛生・不道徳・やや残酷
場面も多いので、

「読む人を選ぶ作品」
だとは思いますが…


あなたの価値観を
広げてくれるであろう当作品
を、

僕は 強くお勧めしたいです。


『ぢるぢる旅行記 インド編』 このバラナシに流れつき 聖地の犬に喰われた子供は幸せだ… とかなんとか







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(2019年 06月 11日 作成)


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ちなみに、
『ぢるぢる旅行記 総集編』
という本が出ており、

自分は未確認ですが、
こちらにも『インド編』
含まれているそうです。






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