★ 生意気な白猫を お持ち帰り(1/4)
(ネック登場)





白猫 を 夜空に
かかげたまま、

頭上を見ていた ふき






その腕が、
じょじょに ガタガタと
ふるえだしました。







そのせいで ゆるんだ
ふき の両手から、

スルリと抜け出した 白猫 が、
地面に降り立ち…



ふるえる ふき
ジロリと見上げて、




あらためて、
こんなことを
しゃべりはじめたのです。







あんたの話 聞いてたら、
かわいそすぎて
笑っちゃったわ。

「中流の めぐまれた日々」?

「30〜40歳で 人生逆転」?

「偉くなっても 私は私」??





頭おかしいんじゃ
ないの、あんた?







( じ じ じ 自分は、
仕事のストレスで
き き 気が変になって
しまったのだろ だろうか…?


あるいは、あ あ アレですか?

ど ど ど 「ドッキリカメラ」
とかいう… やつ?? )






そんな 混乱のウズの
中にいる ふき に、

白猫 の とどめの一撃が
くわえられました。




あんたみたいな奴は、
今のままダラダラ
歳だけ とって、

なーんにも 起こせないまま、
なーんにも 残せないまま、
ポックリ逝って、


お葬式の翌日には
誰からも忘れ去られる、

典型的な『 不幸者 』
人生パターンじゃん。





てか、クズは このまま生きてても
どうせ 資源のムダにしか
ならないんだから、

今すぐ死になさいよ バカ。








お お お オレのどこが
不幸者なんだよっっ!!!?





混乱していた ふき
最初に絶叫したのは、
この言葉でした。



「猫がしゃべっている」
ことよりも、

自分のことを
「不幸者」と言われた

ことのほうが、

よほど はるかに、
ショックだった
のです。






白猫 は、

そんな ふき
しばらく見つめて
いましたが…



意外にも ニヤリと
笑みをうかべ、

こんなことを
言い出したのでした。









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