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第0章『白猫ネックと 出会った日』→ 生意気な白猫を お持ち帰り |
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知りたいなら、 教えてあげるよ? ただし。 あんたに、 『その覚悟』が あるならね。 |
普段の ふき なら、 こんな「しゃべる猫」に 遭遇した場合、 両手を「バンザイ」の 形に上げて、 『オバケーー!』と 悲鳴を発し、 スタコラサッサと逃げている ところですが… このときばかりは、 違っておりました。 | |
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( 不幸者… 不幸者… この猫は オレのことを 『 不幸者 』って 言ったんだ… こんなに幸せなオレのことをっ。 クソ、クソ、クソ〜〜〜 ) |
白猫 の 言葉が よほど こたえたらしく、 完全に 対決する 心構え に なっていたのです。 | |
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よーし、いいよ、 聞かせてもらおう じゃんか! なんで オレが 「不幸者」なのか、 その『理由』を! |
「じゃあ、はい。」 ![]() タンカを切った ふき に、 白猫 が 両方の前足を、 差し出しました。 | |
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…え。 …何?? |
意味が分からず、 固まってしまった ふき に、 白猫 は 続けました。 | |
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あんたんチに、 あたしを連れて いきなさいよ。 1日や2日で 説明できることだと 思ってんの? |
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しばらく 住みこんで、 『あんたが どんだけ 不幸者か』を、 ジ〜ックリ 教えて やろうじゃないの? 文句ないわよね? |
これには ふき も、 ちょっと 迷いましたが… ![]() 『不幸者』呼ばわりされた その「理由」だけは、 なにがなんでも 聞き出さずにおれません。 それに、ふきの 住まいは 賃貸マンション ですが、 「ペットOK」の 物件です。 この猫をつれ帰って しばらく 住まわせても、 まったく問題ないのです。 ふき の 腹は、 決まりました。 | |
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よ、よーし。 受けて立とうじゃん! |
そう言って、 自分を抱きあげた ふき に、 白猫は こう 命じました。 | |
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あー、そうそう。 あんたんチ、どうせ 猫用品 なんにも無い んでしょ? なら、公園の脇の ペットショップで、 「猫トイレ」と「猫用ごはん」、 買って帰ってよね。 |
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あと、 「猫ごはん」だけど、 「カリカリごはん」と「猫缶」は、 あたしの指定した メーカーのもの にしてよ? でないと、 食べてやんない からね? |
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