★ 生意気な白猫を お持ち帰り(2/4)
(ネック登場)





知りたいなら、
教えてあげるよ?


ただし。

あんたに、
『その覚悟』があるならね。






普段の ふき なら、

こんな 人間の言葉を話す
猫などに遭遇したら、

両手をバンザイの形にして
『ギャーー』 と 悲鳴を発し、
スタコラサッサと逃げていた

ところですが…


このときばかりは、
違っておりました。




( 不幸者… 不幸者…

この猫はオレのことを
『 不幸者 』って言ったんだ…

こんなに幸せな
オレのことをっ。
クソ、クソ、クソ〜〜〜 )




「不幸者」と言われたのが
よほど こたえたらしく、

完全に この白猫と、
対決 する 心構えに
なっていたのです。




よーし、いいよ、
聞かせてもらおう
じゃんか!

オレが 不幸者だっていう、
その『理由』を!





そんなタンカを
切った ふき に、


「じゃあ、はい。」




と、

白猫 が 両方の前足を、
差し出しました。






…え。  …何??




意味が分からず、
固まってしまった ふき に、

白猫 は こう続けました。




あんたんチに、
あたしを連れて
いきなさいよ。


1日や2日で
説明できることだと
思ってんの?




しばらく住みこんで、

『あんたが どんだけ不幸者か』
を、ジ〜ックリ 教えて
やろうじゃないの?


文句ないわよね?






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