サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第0章『白猫ネックと 出会った日』
生意気な白猫を お持ち帰り


■ 生意気な白猫を
お持ち帰り(3/3)


『人の言葉を話す
白猫「ネック」』





そんな 白猫の 態度に、

「なんて 贅沢な
ノラ猫なんだ…」




と、イラリと しかけた
ふき でしたが…



こんなにも 猫用品に
詳しいってことは、

もしかしたら、
以前は 人間に飼われていて

その後で
この公園に捨てられた
んじゃないかな…?



と、ふと 気がついたりも
しました。




予想外の出費
少しアセりましたが、

とりあえず お財布の中をはたいて
必要なものは すべて購入でき、
ふきほっと 一安心…






夜空の下を、

ガタンガタンと
「大荷物」の音を響かせて、
大汗をかきつつ、


ふき が 自宅を目ざして
歩いて行きます…




不本意ながら、
これから しばらく同居する 白猫


そんな彼女が使う、
「トイレ」「砂」に、
「猫缶」・「カリカリごはん」


さらには、
その 白猫本体 まで
抱えさせられて…


 





その道中で、

本当に 今さらながら
気がついた ふき は、

白猫 に たずねて
みたのでした。





猫さんってさ…(ハァハァ)

「名前」とか…(フゥフゥ)

あるの…?(ヒィヒィ)




腕の中の 白猫 が、

しずかに ふきを 見上げました。




『ネック』だよ?

ピチピチの 4歳

ま、よろしくね。




『ネック』… か。

ふ〜ん…

変わった名前 だねぇ?





ふき は、
首をかしげつつ、

街灯の光が
やさしくそそぐ 夜の道
を、
歩いていきます…


   




そんな ふき
腕の中から、

自分が今まで住んでいた
公園 のほうを
振り返った ネック は…



ふき も 気づかない
小さな声で、
こう つぶやいたのでした。





…後は 頼んだよ?

キツネの じいさん






ふき の、
「その後の人生」を
激変させた、

『 生涯 忘れることの
できない 3ヶ月 』
は、


この夜、

こうして
幕を上げたのでした。



   






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