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第1章『オレって しあわせ!』→ ネックさん、今日こそ 言わせてもらうけどさ |
毛づくろい を終えて 満足げに くつろぐ ネック と、 それを ただただ 半泣きで見つめる ふき … で、いつもなら、 このまま 反論もできずに ペシャンと へこんでしまう のが、 彼の 今までのパターンでしたが… 今日は、何か 思うところ が あったようで、 何度か ためらった後、 ついに意を決して、 こう 切り出したのでした。 | |
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自分の 10分の1 ほどの 体積しかないのに、 ときに 凄まじい気性の荒さ を見せる このメスの白猫に ジロリ と にらみ上げられ… ふき は 早くも、 当初の気力が 折れそうに なりました。 それでも、 ネックが この家に来てからの 1週間におよぶ「屈辱の日々」 を 思い返し… 必死の勇気(?)を ふりしぼって、 「フフン」と 不敵な笑顔を 作ったのでした。 | |
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…と、勢いに乗って 話していた ふき でしたが、 『 叩き込んで 』という 思い上がったセリフに、 一瞬、ネック の目が ギロリと つり上がった ような気がして、 ギクリ!と 心が 震えました。 | |
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ネック の 鋭い目つき を 見ているうちに、 最初に奮い起こした気持ち が、 ドライアイスのように しゅわ しゅわー… と、蒸発していくようで… ふき の 声もまた、 どんどん 小さく ちぢこまっていくのでした… |