サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第1章『オレって しあわせ!』
ネックさん、今日こそ 言わせてもらうけどさ


■ ネックさん、今日こそ言わせて
もらうけどさ(1/2)


『ふき、必死の抵抗を開始』


執筆日 2013年頃   最終更新日 2023年 10月13日





毛づくろい を終えて
満足げに くつろぐ ネック と、

それを ただただ
半泣きで見つめる ふき

  




で、いつもなら、

このまま 反論もできずに
ペシャンと へこんでしまう
のが、
彼の 今までのパターンでしたが…



今日は、何か
思うところ が あったようで、


何度か ためらった後、
ついに意を決して、
こう 切り出したのでした。




あ… あのさぁ、
ネックさん…


オレぁ、今日こそ
言わせてもらうけどさ。




…何をよ?





自分の 10分の1 ほどの
体積しかないのに、

ときに 凄まじい気性の荒さ を見せる
このメスの白猫に
ジロリ と にらみ上げられ…


ふき は 早くも、
当初の気力が 折れそうに
なりました。






それでも、
ネックが この家に来てからの
1週間におよぶ「屈辱の日々」
を 思い返し…


必死の勇気(?)を ふりしぼって、
「フフン」と 不敵な笑顔を
作ったのでした。




ネ、ネックさんは 前々から
オレを「見下してる」
みたいだけど、

これでもオレ、

今の日本人の中では
「かなり マシな部類」
というか…




むしろ、

結構 いろんな しあわせ
獲得できてる
『 中流層 』だと、

自分では 思ってるけどなぁ。




という事で、今日は
そのあたりの『事実』

キチンと 君に 叩き込ん


…と、勢いに乗って
話していた ふき でしたが、


『 叩き込んで 』という
思い上がったセリフに、

一瞬、ネック の目が
ギロリと つり上がった
ような気がして、




ギクリ!
心が 震えました。





いやその、
教えてやろう と…


じ、じゃなくて その…

教えさせて下さりますれば
うれし… ありがた…


恐悦至極に存じますかなぁ… なんて…









ネック鋭い目つき
見ているうちに、

最初に奮い起こした気持ち が、
ドライアイスのように
しゅわ しゅわー…
と、蒸発していくようで…



ふき の 声もまた、

どんどん 小さく
ちぢこまっていくのでした…









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