■ ネックさん、今日こそ言わせて
もらいますけどね(2/3)






…と、ここまで
勢いに乗って話していた
ふき でしたが、


『 叩き込んで 』という
思い上がったセリフに、

一瞬、ネック の目が
ギロリと つり上がった
ような気がして、




心が ギクリ!
震えました。





いやその、
教えてやろうと…


いや… その…



…教えさせて
下さりますれば、

うれし… ありがた…


恐悦至極に
存じますかなぁ… と…










ネック の鋭い目つきを
見ているうちに、


最初に奮い起こした気持ちが、

ドライアイスのように
しゅわ しゅわー…
と、蒸発していくようで…



ふき の 声もまた、

どんどん
小さく ちぢこまって
いくのでした…










…うん。  分かった。





いつものように、
怒鳴られるか、

ヘタすると、また
するどいツメが
自分の足に一閃される

のでは…??


と、ビクビクしていた
ふき の 耳に、



意外にも ネック
「承諾の声」が
返ってきたのは、

そのときでした。






聞いてやろうじゃないの?


あんたが そこまで
自信を持ってる、

『 中流の しあわせの数々 』
て やつを… さ。






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