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第1章『オレって しあわせ!』→ 『恋人』がいるから、自分は幸せ |
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そんな J-POP の 歌詞のようなセリフを、 キラキラお目々で語る ふき でしたが… ネック は、そんなことより、 さっきからの 耳のかゆさ が ガマンできなくなり、 後ろ足で自分の耳を かくのに夢中で、 ふき に、目すら 合わせてくれません… | |
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10分近く待たされて、 半泣きになっていた ふき でしたが… ネック の手(足?)が 空いたのを見て、 ようやく 先ほどの元気が よみがえってきました。 | |
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つっこむべきか どうか 悩んだ ネック でしたが、 ここは まあ、 スルーしておくことに しました。 | |
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そんなふうに 気持ちよく話し終えた ふき が、 ふと 気づくと… ネック が、何やら ちょっと 考えるような顔つき で、 じっ と、こちらを 見つめています。 | |
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…と、急激に不安になった ふき でしたが… ネックから 返ってきたのは、 意外な言葉 でした。 |
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人間と ネコの 違いはあれど、 『恋が 分からない』 なんて事あるの…?? と 混乱している ふき に、 ネック は 続けます。 | |
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これは、ふき には 意外な事実 でした。 ただ、 そう言われてみれば、 ふき にも 思い当たる ところ があります。 あの日、あの公園で ネック と 初めて出会った とき、 やや怖いというか、 キビしい顔つき だけど、 一方で どこかシットリとした 流れるような雰囲気 があり、 | |
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と、不思議に思ったりも したのですが… ふき が 感じた、 ネック の「中性的な雰囲気」には、 そんな理由が あったのです。 | |
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考えてみれば、 『自分が メスであって、 メスではない』 というのは、 ネック 本人(?)にとっても、 どうしようもない 心の中の矛盾というか、 「悩みどころ」でもあった と 思うのですが… ネック が、この家に 来てからというもの、 連日 ケチョンケチョンに 怒られてきた ふき の中に、 この話を聞いて、 『ネック の 弱みを握った』ような、 勘違いの 優越感 が フッと わいたのでしょう… それで 思わず、 こんな 暴言 が 飛び出してしまったのです。 | |
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いつも 勝ち気 な ネック の 表情が、 ほんの一瞬、 とても 弱々しく、 寂しげになった ような 気がしました… 後に ふき は、 このときの自分を一言を、 『全て』が 分かってから、 深く後悔することになる のですが… この日のことを 思い出すたびに、 その 後悔を、 ささやかながらも やわらげてくれる のが、 その直後に ネック が、 ポツリと こぼした、 『この言葉』でした。 | |
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意味不明な ネックの 言葉 の その 真意 を、 ふき が 知ることになるのは、 まだまだ、 先の お話 です。 |