サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第1章『オレって しあわせ!』
そして、ネックは言いました


■ そして、ネックは
言いました(1/3)


『あたし、この家に来て
本当に良かったよ』


執筆日 2013年頃   最終更新日 2019年 12月30日





ひと通り、
『自分の しあわせ』
語り終わった ふき は、

「ふぅ…」と、
一息をつきました。







もちろん 所々、
言い足りないところも
ありましたが、


自分が いかに
『他人より しあわせか』を、

こうして改めて 言葉にし、
再認識するという行為
は、

ふき にとって、
快感に満ちた時間
でも ありました。





ネックさん も、
相当 ビックリした
だろうなぁ…


この話が始まる前は、

オレのことを
『目クソが、
鼻クソを笑ってる』

とかなんとか言って
バカにしていたけど…)





(そのオレが 実は、
こんなに いろいろな
「しあわせ」
持ってた上に…


そうした
「しあわせ」について、
オレ自身 ちゃーんと
「考えて 自覚していた」

ことまで

知らされちゃった
わけなんだから…)






そんなふうに
ちょっとニヤけながら、
感想を待ちわびる ふき に、

ネック は 静かに…


しかし 一言一言、
念を押すように、

語りだしました。





ふき


あたし、この家に来て
本当に良かったよ。





ようやく 分かって
くれましたか、


ネック さん!!




ふき の 頭の中に、

カラ〜ン コロ〜ン と、

清らかな鐘の音が
鳴り響きました。






だって、
あたしが来なきゃ、

あんたみたいな
『バカな 不幸者』が、

「自分は しあわせ者だ〜〜」とか
勘違いして 増長して、

周りの人たちや 世の中の
「迷惑」に なり続けてた

かも しんないんだからね…











てっきり
「認められた」のだと、
勘違いして 増長しつつ
あった ふき



そんな彼の心を
粉砕するかのごとく、

鉄槌のような、
ネック決めゼリフが、

冷徹に 打ちおろされました。






やっぱ、あんた ダメだわ。

クズは このまま生きてても
「資源のムダ使い」にしか
ならないんだから、


今すぐ 死になさいよ
バカ!!






[章の 目次 に戻る]