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第1章『オレって しあわせ!』→ ふきの思い出話 『戸郷さんの言葉』 |
今回は ちょっと 趣向を変えて… ふきが ネックと 暮らすようになる ずっと前、 今から3年ほど前 の ふき の 思い出話 に お付き合いください。 ここは、 あるゲームメーカーの 『商品管理課』の 一室です。 | |
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ふき の 提出した バグレポートを 読みながら、 今年30歳になる 上司の「戸郷さん」は、 そんなことを提案しました。 ふき の 勤務する 商品管理課 では、 ゲームを買ってくれた お客さんへの 「ユーザーサポート」や、 商品の「在庫管理」… あと、 『開発中のゲームソフトの、 簡単な バグチェック』 なども担当しています。 ゲームメーカーへの就職 という夢が かなって 上京した ふき も、 この部署に配属されて そろそろ3ヶ月。 じょじょに仕事もおぼえ、 社内の空気にも慣れてきた つもりなのですが… なぜか、 彼の提出するバグレポートが、 開発チームからのウケが悪い のです。 ふきは、趣味レベルとはいえ 学生時代から 簡単なプログラムによる ゲーム制作 をしてきました。 その経験の おかげもあって、 開発中のゲームの 「システムの仕様」から 逆に バグの出やすそうな箇所を推理 できたりもするため、 むしろ、 他の社員でも気づけない 根深いバグを 見事に指摘できている はずなのに… | |
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ふきを 気遣ってか、本心か、 戸郷さんは そんなふうに 言ってくれました。 | |
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