サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第1章『オレって しあわせ!』
ふきの思い出話 『戸郷さんの言葉』


■ ふきの思い出話
『戸郷さんの言葉』(5/5)


『違和感を 憶えていた』





『違和感』を 感じて…

それを、『忘れずに
ずっと憶えていた』




そう つぶやいて、
また黙ってしまった
上司の顔を、

ふき は 怪訝な表情で
見つめました。







それは…

これからの人生で、
ふきくんの『武器』
なるかもしれない
ね。





戸郷さんの
不可解な褒め方に、

ふき「はぁ…」
よく分からない気持ちのまま
うなずいたのでした。







その日以降、
ふきが レポートを書くとき、

彼の頭の中には必ず
戸郷さんの この言葉
よみがえるようになりました。



『枝葉を はらってみたら
どうだろう? ふきくん』







ふきの レポートが、
開発チームから徐々に 高い評価
得られるようになったり、


ふき自身が この知識を元に
バイトの子たちに教育

するようになるのは、

何ヶ月か後の話です。






そして、

ふき にとって
こうした思考が
日常的になっていった
結果、

ある重大な副作用
彼に現れはじめるのは…


さらに数年が経ってからの
事なのでした。








偉そうに「社会人の責任」
とか 言ってても、
やっぱ ふき って
抜けてるよね〜


ただ、これ読んでる
あんたたちは、

なんで こんな話が
急に出てきたのか

首ひねってるんじゃない?


ま、とりあえず
憶えときなさいよ。

『枝葉』『違和感』

この 2つのキーワード
だけでも、ね。


【下へ 続きます】



【広告】

 





[章の 目次 に戻る]