★ 見習い神さまは キツネ娘(1/5)





あの あのっ!
おはようございますっ!

ふ、ふきさん の
お住まいは、

あの、こちらで…
よ、よろしいでしょうか !?





土曜の朝は、
今日も上天気です。



あたたかい布団の中で、
ダラダラと寝起きの時間を
つぶしていた ふき は、

玄関のドアの
向こうから響いた
愛らしく やわらかい
女の子の声
に、

キョトンと
してしまいました。






ふき には 今、
付き合っている彼女が
いますが、

こんなに優しい声では
ありませんし…


そもそも
顔見知りの彼女が、

「ここは ふきさんの
お住まいですか?」
なんて
聞くはずがありません。





『 まさか、おかしな勧誘か
何かでは…?? 』






白猫ネック は、朝の散歩 に…

トンビ紳士の ミューラー も、
朝の運動 に 飛び立っていて、


マシンョンの自室で
久しぶりに1人きりに
なっていた ふき は、

不安で顔を
こわばらせました。






ただ、すぐに、



…いやいや、

たとえば、
街中で オレを見かけて
一目ボレ しちゃった子が、

勇気をふるって
会いに来てくれた


という可能性も
捨てきれないよな〜



などと、

変なプラス思考
はたらかせて、

勝手に ウキウキ状態
なったりもしました。




でも、たしかに、

扉の向こうから
聞こえてくる声には、

ふき を そんな気分に
させてしまうような、

不思議な「魅力」
あったのです。






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