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見習い神さまは キツネ娘


■ 見習い神さまは
キツネ娘(1/3)


『土曜の朝の、訪問者』


執筆日 2018年 03月02日   最終更新日 2025年 03月15日





あの あのっ!
おはようございますっ!



ふ、ふきさん の
お住まいは、


あの、こちらで…
よ、よろしいでしょうか !?





土曜の 午前は、
今日も 上天気です。



あたたかい布団の中で、
ダラダラと寝起きの時間を
つぶしていた ふき は、

唐突に 玄関のドアの
向こうから響いた
愛らしく やわらかい女の子の声 に、

キョトンと
してしまいました。





ふき には 今、
付き合っている彼女 が
いますが、

こんなに 優しい声 では
ありませんし…


そもそも、
顔見知りの彼女が
「ここは ふきさんの お住まいですか?」
なんて 聞くはずがありません。




まさか、
おかしな「勧誘」か
何かでは…??




部屋の中を見渡せば、
白猫ネック は、朝の散歩 に…




トンビ紳士の ミューラー も、
朝の運動 に 飛び立っていて、





マシンョンの自室で
久しぶりに1人きりに
なっていた ふき は、

不安で
顔をこわばらせました。







ただ、すぐに、



…いやいや、

たとえば、
街中で オレを見かけて
一目ボレ しちゃった子が、

勇気をふるって
会いに来てくれた

という可能性も
捨てきれないよな〜




などと、
変なプラス思考 を
はたらかせて、

勝手に ウキウキ状態 に
なったりもしました。



でも、たしかに、

扉の向こうから
聞こえてくる声
には、

ふき に そんな思いを
抱かせてしまうような、
不思議な「魅力」が
あったのです。




はい!はい! そうです!

ここは ふき の家で
間違いありません!


お待ちください!
すぐに用意して 出ますんで!




ふきは、玄関に向けて
声を はり上げると、

大あわてで
洗面所に駆け込み、

顔を洗い、歯をみがいて、

タンスの中から、
できるだけシワクチャじゃない
外行きの服を選んで 着こみ…



玄関のドアの前に立つと、

興奮で ちょっと
ふるえる手で、
そのノブを回したのでした。









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