■ しあわせを『無限化』
してみよう(2/3)


『ふきの「しあわせ」は、
「幹」ではなく「枝葉」だった』





一方の ミューラー は、
大あわてで、
こう 釈明しました。




い、いやいや、
かみねさん!

私たちも 決して、
ふきくん を
やり込めよう
として、

そんな話をしてきた
わけでは ないのです。


ただ…





最後の 「ただ…」
反応して、


ふき
怪訝(けげん)な 顔つきで、

かみね
涙に うるんだままの目で、

トンビ紳士 の 顔を
見つめました…


  






ふきくん が
私たちに主張されていた
「しあわせ」は、

「しあわせの 本体」
では無かった
のです…


『 しあわせの 本体 』
から のびている「枝葉」

ばかりだったんですね。





それで 私は…

おそらく
ネックさん も、

その点を ふきくん に
気づいていただく
ために…





彼の主張する「しあわせ」
『穴』を 1つ1つ、

指摘させていただいていた
わけなのです。





てっきり、
自分の幸福観を
単純に『否定』されて
いるだけ
だと
思いこんでいた ふき には、

これは、
「寝耳に水」でした。





しかし、それ以上に
気になったのは…





『 枝葉 』…
というのは
どういう事ですか…??

ミューラーさん?




ふき が 感じた疑問を、

かみね が そのまま
口にしてくれました。





はい。

たとえば
植物 にとっては、

「枝」「葉っぱ」
もちろん 大切なもの
ではありますが…





それらは
元をたどれば、

『 幹(みき)』から
生えているもの

です。





何かの物事を思考したり
行動するときも、

「幹」… つまり、
物事の『 本体 』
直視して 言動しなければ、


『 本質 』を
見誤ってしまう…





どんなに
正しそうに見えても、

必ず どこかに、
「穴」や「矛盾」が
発生してしまう

ものなのです。





実際、

「穴」と「矛盾」だらけ
だったもんねぇ。

ふき の『しあわせ』は。





ネック が そんなふうに
茶化しましたが、


『 枝葉 』という言葉に、

ショックと同時に
ガゼン 興味の わいてきた
今の ふき には、
聞こえていないようです。








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