サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第3章『しあわせ の「正体」』
もし『若さ』が 無限に手に入ったら?


■もし『若さ』が 無限に
手に入ったら?


『永遠の若さは 無成長』


執筆日 2018年 02月頃   最終更新日 2021年 01月17日





それでは、

これまで ふきくん の
感じていた「しあわせ」
を、

1つ1つ 順に
『無限化』
していこうと思います。





てか、ミューラー

『無限化』
って 何なのか、

まず そこんとこを、
あたしたちに
説明しなさいよ。





ネック の言葉に、

ふきかみね
「うんうん」 と
忙しく うなずきました。

  






「無限化」とは、

『それが 無限に
手に入る状態』

を 考える、

「思考実験」のことです。





…と、

いや、すみません。

この名前は、
私が勝手に考えて
付けたもの
なので、

皆さんが ご存知ないのも
無理ない お話ですよね。





この言葉を聞いた
ふきかみね は、

同時に ホッ と
安堵の ためいきを
つきました。


  


どうも この2人は、
知識や 受け取り方のレベル
よく似ているようですね。





ふきくん が 最初に
主張されていた
「しあわせ」は…

たしか『若さ』
関してでしたね。





そ、そうです。





それでは 今から、

『「若さ」が無限に
手に入る状態』

考えてみましょう。





それは、
どんな状態だと
思いますか?

ふきくん。





む、『無限の若さ』
ですか??


う〜〜ん…





当然ながら、
今まで そんな事を
考えたことも無かった ふき は、

腕組みをして、
首をナナメに傾けたまま、
硬直してしまいました。






その横で かみね も、

前足を口元に持っていって、
しきりに 首をかしげています。






それを見た ネック は、
「ふふん」と
鼻で笑いました。




やっぱ ふき って、
こーゆー考え方が
苦手だよね〜


「若さが 無限に手に入る」
ってことは、つまり…





『ずーっと
若いままで いられる』

って 事でしょ?

『時間が止まった』
みたいなものだよね。




ふきかみね が、
同時に『あっ!』と 叫んで
顔を上げました。

  









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『「若さ」は、
「しあわせの本質」ではない』





ネック の 回答に、

ミューラー は ニッコリ笑って、
「うんうん」と うなずいています。




さすがは
ネックさん ですね。

おっしゃられる
通りです。





「若さが無限に手に入る状態」、

「ずーっと、若いままで
自分が固定してしまう状態」
を、
強いて表現するならば、

その人は いわば、
「時が止まったようなもの」





『永遠に、変化も成長も
しない状態』


に なるのでは
ないでしょうか…?





( なるほどなぁ、
そういうふうに 考えるのか… )





ふき にも、
ほんの ちょっとだけ、
『無限化』というものが
見えてきました。






ちなみに、

「若さが無限に保たれた」上に、
「人間的成長まで可能」

としてしまうと、

その人は、
フィクションなどで語られる
『不老不死』と 呼ばれる
存在になるのでしょうが…





それでは、

「思考実験」とはいえ、
あまりにも
非現実的すぎる
と言いますか、
都合が良すぎ ますから、

今回は 除外して
考えましょう。






そういえば 先日、
ネック は 言っておりました。

『若さは「宝くじ」みたいな
ものよね』
と。






でも、
自分の中の時間(成長)が
止まってしまう
というのは、

「当選発表日が
永遠に来ない 宝くじ」

を 持ち続けるのも同じこと…




仮に「若さ」が 無限に
手に入った
としても、

それだけでは、
「しあわせ」になれるとは
かぎらない
わけです。








この事から、

「若さ」は あくまで、

『本当の しあわせ』
から生えている
枝葉の1つ
すぎない…





『しあわせの本質 ではない』

と 考えられるのでは
ないでしょうか?




ミューラー は、

そのように
結論づけました。










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『「若さ」は、しあわせを得やすい
「状態の1つ」』





…ただ、ミューラー
その後に、

このようにも
補足しました。





もちろん、

『だから 若いことは
「しあわせ」とは
まったく無関係なのだ』


というわけでは
決して ありません





『若さ』という
生物的な活力に
あふれている時期
に、

いかに「将来」に向けての
準備・下積みをするか

によって、

『未来の「しあわせ」を
得る可能性を、
自ら 変動させられる』…





「しあわせ」本体では
ありませんが、

幸せを得られる
可能性を左右できる
『状態の1つ』
だと、
私は思うのです。






今までの ふき が、
「若さ」に対して
漠然と感じていた魅力
も、

きっと、そんな所に
あったのでしょう。








『若さは、あくまで
「可能性」で、


「価値」じゃない
んだからね』…





先日の ネック
「しめの言葉」が、

今度こそ シッカリと、
ふき の 胸に
突き刺さりました。










『無限化』って、

なかなか
面白いじゃない。

ミューラー




そんなふうに
ネック に褒められて、

トンビ紳士は
頭をかいて恐縮し、



さ、さぁ。

それでは
次に参りましょう!


と、ふき に 先を
うながしたのでした。


  



【下へ 続きます】



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