サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第3章『しあわせ の「正体」』
もし『恋』が 無限に手に入ったら?


■もし『恋』が 無限に
手に入ったら?


『たった1つの、無限の恋』


執筆日 2018年 02月頃   最終更新日 2021年 04月29日





今日の、無限化は…

『恋』についてかぁ…





どうか されましたか、
ふきくん?

お元気が
無いようですが…





最近、

彼女から 連絡が無い
んですよ…






ふーん、

そりゃ きっと、
先日の『覗き』
バレたんだねぇ。


かみね も、
罪なこと したもんだ。





そばにいた かみね が、
ビクッ と 体を震わせ、

真っ青になって
硬直してしまいました。









んなわけ ないだろ!

僕の彼女は
普通の人間なんだから、

「神通力」で 覗かれてた
ことなんか 気づかないよ!



僕だって 全然
気づかなかったんだし…






しかし、

それでは なぜ、
連絡をしてくれない
のでしょう…?





あれじゃない?

『君の誕生日に、
いっしょに 旅行を』

とか ふき
言い出したから、

さすがに彼女も、
ヒイちゃった んでしょ?





ふき が、
ビクッ と 体を震わせ、

真っ青になって
硬直してしまいました。







でも、
時期的に考えると、

たしかに あの一言が
引き金に なっている
ように、
ふき にも 思えるのです。



かみね が 読み取っていた、
ふき の 彼女の心は、

デート中も「うわの空」
だったそうですし…






寂しいけれど、

ふき が 一方的に彼女に
舞い上がっていただけで…


彼女にとっての ふき は、

「本命が現れるまでの
つなぎ」
程度の
存在だったのでしょう。





くじけないで…
ふきくん。

ふきくん にも必ず、
わたしにとっての
「妻」のような、

『一生を共にする価値
のある女性』

現れる日が、
きっと 訪れますよ。





うん、そうだね…


じゃあ、
とりあえず、

『恋』の 無限化
やっちゃおうか…




と、ふき が 答えたところ、

ミューラー
キョトンとして、
こう言ったのです。





え?

『恋の無限化』の結論
もう 出ていますよ?
ふきくん。


先ほどの
私の言葉の中
に…





は ??



今度は、ふき のほうが
キョトンとする番でした。



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『たった1つの、恋の真理』





「無限に 恋をする」

それは いわば、

『異性に対して、一生涯
恋い焦がれること』
です。





でも、

わたしたちを含め、
人間さんたちの
ほとんどは、
『一夫一妻』ですよね?

という事は…?





『 特定の1人の異性を、
一生涯 愛し続ける 』

ことが、

『無限の恋』
ということですね?




かみね の 回答に、

ミューラー
ニッコリと うなずきました。





もちろん 現実には、

相手も生物である以上、
必ず「一長一短」がある
わけですから、

『一生、相手の
全ての面において尊敬し
愛し続ける』


といったことは、
100% 起こりえません。





でも もし、

相手とともに自分も、
お互い 人間的に成長
しながら、

常に お互いに
尊敬の念をもって
(愛し合って)
生きていける
としたら…





その人の一生が、
どれほど『しあわせ』に
満ち満ちたもの
になるか、

ちょっと
はかりしれません
よね。







『恋』それ自体は
「しあわせの本体」
ではないけれど、


そうした恋心を
持ち続けられるような
価値のある異性
と出会い、

結婚をして、
共に暮らす中で、

相手とともに
成長し続ける
ことが
できたなら、


その人生は、

とても深い『しあわせ』に
満ちたものになる







それは、

『恋人の1人も いないなんて、
カッコ悪くって!』





みたいに
世間体ばかりを
気にしていた

先日までの ふき や、
ふき の 彼女だった女性
には、


簡単には辿りつけない
『恋 の 真理』
言えるかもしれません。







今 思い返してみると、

ふき と 彼女の
付き合いは、

いつも
「目先」ばかりでした。



具体的な2人の『将来』について
話し合ったことなど、

ただの一度も
無かった
のです。








心の どこかで 相手を、

「現在の自分の
満たされない心を埋める
アクセサリー」
程度にしか
思っていなかった
2人にとって、


「恋愛関係」が 自然に消滅した
今の状態
こそが、

遅かれ早かれ
訪れることが確定していた
唯一の『将来』

だったように、

今の ふき には
思えてならないのでした…










ドンマイだよ?

ふき




ネック が めずらしく
そんな なぐさめを言って、

前足で、
ふき の 横腹あたりを
軽く グーパンチしました。

 




でも 今の ふき には、

不思議と 寂しさよりも、

胸の中がスッキリ
したような感覚

があるのです。




それは、

「自分は恋をしている!」
と思い込んでいた
勘違いの 停滞
から、

結果的とはいえ
「1歩」を 踏み出せた
ことへの、


「小さな誇り」から生まれる
さわやかさ

なのかもしれません。




  



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