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第4章『「DNAの生存本能」で「しあわせ」を考える』→ DNA の 生存本能で、将来の『夢』を考える |
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今回は… 『夢』についてですね | |
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「夢」は、 それが 「単なる アヤフヤな希望」 ではなく、 「人生の 行動目標」 としてのものであれば… | |
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間違いなく、 『自分の人生の 向上』を 目指したもので あるはずです。 | |
ふき は、 自分の 作業机のほうに 目をやりました。 その 引き出しの中に 入っている、 「ゲームアイディア」の ノート や メモ のこと… 『自分の夢』のことを 思って… | |
「夢」は、人それぞれに 異なりますが、 「お金」であったり、 「品物」であったり、 「希望する学校への入学や、 希望企業への就職」、 そして 「自分の望む将来について」 であったりします。 | |
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そして それらは、 (お金・品物・学歴など) これまで話してきた通り、 『その人の DNAの、 生存確率 の 向上』 に つながっています。 | |
ふき は、腕組みをしながら、 うなずきました。 今の ふき が、 ゲームアイディアを ためている のも、 それらを元に、 「新たなゲーム企画を 産み出して、 世の中に発信したい」 から… 言ってみれば、 『自分の思考能力で、 新たなニーズの商品を作り、 収入を得たいから』です。 つまり それは、 『自分の望む 将来のため』 であり、 『より高確率な、 未来の自分の生存のため』 でもあるわけです。 | |
このように、 人間さんたち それぞれが 描く「夢」も、 その先にあるのは やはり、 『自己の生存確率の 向上』 と 言えるわけです。 | |
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ただ… | |
ここで ミューラー は、 ちょっと 目をつぶって 考え込みました… ふき や かみね は、 黙ってしまった トンビ紳士の顔と、 お互いの顔を、 何度か交互に 見つめました。 |
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ただ、以前にも お話ししましたが、 人間さんたちの中には、 『夢というものを、 そもそも勘違い』 していらっしゃる方々も おられます。 | |
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たとえば 先ほどもふれた、 『単なるアヤフヤな希望』を、 「夢」だと思い込んでいる ケース ですね。 | |
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その場合は 残念ながら、 必ずしも 「夢 = 生存確率の向上」 とはならない のです… | |
ふき は、以前の自分 が 思い出されて、 体がギュッと ちぢこまり、 背中がヒンヤリしました。 「自分のゲームアイディアを 世の中に 発信するんだ!」 と言いながら、 そのための 日々の「具体的な下準備」を ほとんどしていなかった、 かつての自分… 『周りから称賛される自分』を 夢想するばかり で、 ただただ 大切な「人生の残り時間」を 浪費してしまっていた、 かつての自分… 覚悟や具体性のない 「夢」は、 ときに、 『いつのまにか、 自分の生存確率を 低下させてしまっている 恐れすらある』 のです。 | |
「薬」にも、「毒」にも、 なるんだなぁ… | |
「夢」の 持つ 素晴らしさ と 恐ろしさ を あらためて実感し、 ふき は 我知らず、 そう つぶやきました。 そんな ふき に、 ミューラー が ふと 思い出したように、 こんなことを言うのでした。 |