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第4章『「DNAの生存本能」で「しあわせ」を考える』→ DNA の 生存本能で、将来の『夢』を考える |
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ところで、ふきくん。 ふきくん の 『ゲームクリエイターに なりたい』という 「夢」なのですが… | |
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実は、 これまで ご説明した 「自己の DNAの 生存確率向上の欲求」 だけでは、 説明できない所、 矛盾している所 があるのですが… お気づきでしょうか? | |
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…え!? | |
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『生存確率 の 向上』 だけでは 説明できない「夢」って… ど ど、どういう事ですか?? | |
うろたえる ふき と かみね に、 ミューラーは、ちょっと イタズラっ子のような 笑顔を見せています。 | |
「後日」、あらためて お話いたしましょう。 これは、本当の意味で 『生存本能』を 考える とき、 避けては通れない、 とても重要で大切な「矛盾」 だからです。 | |
ミューラー の 言葉に、 ネック も 続きます。 | |
前に 『学歴 の 無限化』 について 話したとき、さ。 ふき、言ってたじゃん。 | |
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『高学歴になって、 仕事が「選び放題」に なっても、 やっぱり自分は、 「ゲームを作る仕事」に つきたい』ってね。 | |
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あれって、 『マズローの なんたら説』 の時にも ちょっと言ったけどさ… 「考えてみると おかしい」のよ。 | |
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どんな仕事にでも つけるなら、 「もっと お金がもらえたり」 「もっと 他人より偉く見られる」 仕事のほうが、 生存確率ってのも 上がるはず でしょ? | |
まさに ネックの 言う通りです。 たとえば 「大規模なゲーム会社の 社長 や プロデューサ」 になって、 自分の心から望むゲームを、 思うままに優秀な人材を投与して 形にした としても… 必ずしも それが大ヒットし、 「以降の生活が安定する」 という保証 など、 どこにも無い のですから… 「お金などの生活の安定」が 目的でない のだとしたら、 では ふきは一体、 何が欲しくて ゲームを作るのでしょう?? 名作ゲームを作ったという 実績から生まれる、 『名声』や『信頼』 でしょうか…? 「無限化」のときに話した ように、 『作品を通じて、 広い交友を得たい』 のでしょうか? あるいは 『マズローの 自己実現理論』 が 示す通り、 『自己実現』だけ達成されれば、 それで満足できる という事でしょうか? いや、 それらの どれもが、 微妙に 違う気がします。 | |
ふきの「夢」って 不思議よねー。 普通に考えれば 「DNA の 望み」と 逆のこと やってんだもん。 | |
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でも もしかしたら、 『ふきみたいな考え方をする 人間のほうが、 実は DNA の…』 | |
ネック は、 意図的か 無意識か、 最後のほうをボカして 話をしめくくりました。 『自分の夢は、 オカシイのだろうか?? それとも…』 ふき の 中に、 不安 と 興味 が 湧いてくるのでした。 |