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第5章『「DNAの生存本能」で「世の中」を考える』→ さらなる真実への幕開け |
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さて… これまでは、 ふきくん の 主張する 「しあわせ」だけに関して、 『 DNA の 生存本能 』 に 照らし合わせて 考えてきましたが… | |
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それだけでは、 やや不十分な気が しますから、 「それ以外の物事」 についても 検証してみましょう。 | |
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『それ以外の物事』… というと、 たとえば どんなものですか? | |
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たとえば… そう。 人間さんの おっしゃる、 『 得 と 損 』 『 味方 と 敵 』 『 善 と 悪 』 といったものも、 『 DNA の 生存本能 』で、 説明することが可能 です。 | |
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ええっ!!? ぜ、『 善 と 悪 』?? | |
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そんなものまで、 説明できて しまうんですか!? | |
仰天する ふき や かみね に うなずきつつ、 トンビ紳士は、 話を続けます。 | |
はい。 簡単に言ってしまうと、 我々 生物は、 『 自分の生存確率を 上げる事象 や、 上げてくれる相手 』を 「得だ」「味方だ」「善だ」 と 感じます。 | |
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また 逆に、 『 自分の生存確率を 下げる事象、 下げてしまう相手 』を 「損だ」「敵だ」「悪だ」 と 認識するわけです。 | |
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ミューラー の この言葉は、 ふき には、 大きなショックでした。 | |
い、いや、 いやいやいや! いくらなんでも、 僕ら人間の 「善悪の判断」が、 そこまで単純 なんてことは無いでしょう?? い、いくら DNA が 凄いと いっ… | |
そのとき ふき は、 自分の脇腹を 前足でポンポンと たたいている ネック に 気づきました。 ネックの その目は、 「反論は、話を聞いてからでも 遅くないんじゃないの?」 と 語っています… ふき は しばらく、 ネック の 顔を 見つめていましたが… 少し目をつぶり、 うなずいて、 その場に 座りなおしました。 最初はビックリした ふき でしたが、 ネック に 言われて 少し冷静になってみると、 『 本当に そうなのか、 「真実」を知りたい 』 という気持ちが、 ふつふつと 湧き上がってきたからです。 そんな ふきたちを 見つめていた ミューラー は、 うれしそうに ほほえむと、 コホンと1つ 上品な咳ばらいをし… 新たな討論の幕を 開いたのでした。 |