サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第5章『「DNAの生存本能」で「世の中」を考える』
DNA の 生存本能で、『損得』を 考える


■ DNA の 生存本能で、
『損得』を 考える(1/2)


『お金を支払うことは
「生存的リスク」』


執筆日 2018年 04月07日   最終更新日 2021年 01月28日





じゃあ、まずは、

『 得 と 損 』について
考えてみようか?


ふき、あんただったら、
「得と損」って言われたら、
何が思い浮かぶ?





うーん…

やっぱり
『買い物』かなぁ。


良いものを 安く買えると、
『得した!』って
うれしくなる
し…





高い お金出して
買ったものが
ヘボかったりすると、


『損した…』って、
ショックを受ける
よ…




そんな ふき の 話に、

ミューラー が 納得するように
うなずきました。





ふきくん が そのように
お感じになるのは、

買い物において、
『ご自分の お金』
使うからでしょうね。





ご存知のとおり、
「資本主義社会」
暮らす人々にとっては、

「自分の持っている
お金の大小」
は、

そのまま、
『自分の 生存確率の大小』
に 直結しやすくなっています。





つまり、

「お金を使う」
という行為は、

『自分の生存確率を下げる』
という リスク面
ともなっているわけです。





(そんなふうに言われると、

今度から 買い物をするときに、
緊張 しちゃいそうだなぁ…)





と、ふき は 苦笑しました。





もちろん、
買い物における出費は、

単なる
「一方的な リスク」
ではありません。





お金を払ったことで
手に入った、
「食べ物」や「品物」
が、

ふきくん の
日々の生活を補強し、

結果的に『生存確率を
向上させている』

面も あるわけですから。





うーん…
ということは、

買い物には、
「完全な 損」ってものは、
存在しない…
のかな?





じゃあ、
僕が 買い物をしたときに
感じてる

『得した』『損した』
って 気持ち は、

どこから生まれて
いるんだろう…??





考えこんでいる
ふき の 代わりに、

かみね が、
こんなことを言いました。











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『リスクと リターンの バランスが、
「損得」として認識される』





購入したものが、

ふきさん が
「期待していたよりも」
良かった場合は『得』
に…

悪かった場合は『損』に、
感じるのでは
ないでしょうか?





そうだ、『期待』!





たしかに、
買い物をしているときには、
ちょっとしたワクワク感…

つまり「期待」が、
常にあるように、
ふき も 感じます。



かみねさん の
おっしゃられる通りです。


人間さんたちは、

「払った お金」(リスク)
「得た 品物」(リターン)
天秤に かけたとき…





リスクのほうが大きければ
『損した』と 感じ、

リターンのほうが大きければ
『得した』と 感じるわけです。





ふき は、
ナナメ上に目をやり、

過去に 自分が買い物を
していたときのこと

思い出してみます…





その中には たしかに、

思い当たる経験
いくつも見つかるのでした。





ただ、ここで忘れては
いけないのは、

この場合の
「リスク」や「リターン」
というものは、

あくまで
『主観』によるもの
だという点です。





『しゅかん』…?





聞きなれない言葉に
とまどう ふき に、

ネック が こう答えました




『 自分の感じ方 』
ってことよ?

「人それぞれ」って
やつだね。





そういえば、
聞いたことがあります。

「主観」と「客観」。



主観 は、
『 自分なりの 物の見方 』

客観 は、
『 自分がどう思うかとは
無関係に存在する、
世の中の 事実そのもの 』

の ことだったはずです。








ネック の 説明に
うなずいた ミューラー は…


ここで 何を思ったか、
ちょっと、話の向きを
変えてきたのでした。






【下へ 続きます】



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