■ DNA の生存本能で、
『損得』 について考えてみる(2/2)







ところで、ふきくん とは以前、

『 無限化 』 について

話し合ったことがありましたよね。





たしかに ありました。


ふき の 主張した 「しあわせ」 を、

「もし それらが、無限に手に入ったら…?」

というケースで考えてみる、
思考実験でした。





あのときと同様に、

もし ふきくん が 生まれながらに
『 1兆円 』 を持っていたとしたら…

と、仮定して、

「買い物」 を考えてみてください。



どんなふうに なりますか?





『 1兆円 』 を持った状態で
買い物をしたら、どうなるか…





考えるも何も、
もう、買い物では一切 悩まない
ように思います。



スーパーマーケットの中では、
思いつくままに 欲しいものを
買い物カゴに入れるでしょうし…


高価な電化製品などを買うときも、
とにかく性能の高いシッカリしたものを、
値段など見もせずに 選ぶはずです。


「これを買うには、貯金を切り崩さなくちゃ
ならないけど、それだと将来が不安だし、
どうしようか…??」 みたいな悩みで
モンモンとすることなど、もはや皆無 でしょう。






どう? ふき

お金持ちになったら、
「自分の感じ方」 が…

『 主観 』 が 変わっちゃった
でしょ?





ネック に そう言われて、

しばし、お金持ちの空想に ただよって
ポヤ〜ンとしていた ふき は、

ハッと、ミジメ(?)な現実に引き戻されて、
苦笑しながら うなずきました。




うん… もう絶対、買い物で
悩むことは無くなると思うよ…

「得だ」 とか、「損だ」 とかいう感覚は
ちっぽけすぎて存在しない
ような…

そんな感じだなぁ。





ふき の 感想を聞いた
ミューラー は、

「そうでしょう そうでしょう」 と、
うれしそうに うなずきました。





お金が あり余って、

お金を払うという行為自体に、
リスクを感じなくなれば、

『 得も 損も、存在しないも同然 』

に なるのです。



それは 逆に言えば、

『 自分の生存が
多少なりとも左右される
(リスクが生じる) からこそ、

生物は そこに、「損得」 を感じる 』


という事では ないでしょうか?






「あっ!」


  



まったく関係のない方向に
話が進んでいるように感じていた
ふきかみね は、

この ミューラー の結論に、
お互い 顔を見合わせました。





『 損得 』 は、

そこに 「自分の生存が関わってくる」
からこそ、実感するのです。


だから、仮に 自分自身が、
「生存をおびやかされないほどの力」
(たとえば絶大な資金力) を
手に入れれば、

「損得」 の感覚も 消えてしまう…





それは つまり、
「損得」 というものの正体が、

『 DNA の入れ物である生物が、
主観で そう感じている 』 だけ…

『 DNA の 生存本能 』 による
感じ方にすぎないもの


である証拠だと、私は思うのです






意外なところで
「無限化」 が 再登場し、

ふき は 少なからず驚きつつも…

『 損得 』 について、
納得が行ったように
思えるのでした。


  






今回は、「お金」 に ついてのみ
お話をしましたが、

同様に 「無限化」 してみることで、

それ以外の物事 についても、
「損得」 と 「生存本能」 の関係が
見えてくることが多い
です。

皆さんも ご自身で、
ぜひ 試してみてくださいね。





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