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第5章『「DNAの生存本能」で「世の中」を考える』→ DNA の 生存本能で、『敵・味方』を 考える |
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今回は、 『 敵 と 味方 』に ついてだよね? これを 「生存本能」で 考えると… | |
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自分の生存確率を 上げてくれる相手が 『味方』で… 逆に、 下げようとしてくる相手が 『敵』って とこかな…? | |
ミューラー は 例のごとく、 ニッコリと うなずきました。 | |
その通りです。 それを たとえば、 「これまで ふきくんが おっしゃっていた しあわせ」と、 組み合わせて 考えると… | |
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『味方』となるのは、 「お金」や「物」を 与えてくれる人… 信頼できる 「友人・知人、恋人」… | |
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さらには、 ふきくん の 「健康」や「若さ」を 維持してくれる 有能な お医者さんたち… などが 該当するでしょうか? | |
すかさず ネック が、 後を継ぎます。 | |
逆に、ふき にとっての 『敵』は、 「お金」や「物」を奪っちゃう ドロボウとか、 「信用できない知り合い」とか、 「恋敵」とか、 ヤブ医者、通り魔、 人殺し とか …かな? | |
ネック の 出した例は、 後半が「やや物騒」ですが、 とりあえず、 間違っては おりませんね。 | |
お話を聞いていると、 なにか もう、 「そのまま ズバリ」 な 感じですね。 | |
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うーん… これに関しては、 さすがに 反論のしようが 無い感じかな。 …でも、なんでだろう? 今の僕には 不思議と、 そんなに明確に 『こいつは 敵だ!』と 思う相手がいない ような気がする よ… | |
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それは、ふきさん が、 「心やさしい人」だから じゃないですか? | |
そんなふうに かみね に ほめられて、 照れてしまう ふき でしたが、 気づくと 案の定、 ネック が こちらを見上げて 鼻で笑っておりました。 それを見ていた ミューラー は、 ほほえみながら、 こんな 補足 をしたのでした。 | |
もちろん、 ふきくん の 「心根の やさしさ」も 関係しているとは 思いますが… | |
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それ以上に、 『今すぐ「死」に 直結するほどの、 緊急性のある敵』が いない という事も、 重要な原因かも しれませんね。 | |
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ん? どういう事ですか、 ミューラーさん。 『 緊急性のある敵 』… って。 | |
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