サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第5章『「DNAの生存本能」で「世の中」を考える』
DNA の 生存本能で、『敵・味方』を 考える


■ DNA の 生存本能で、
『敵・味方』を 考える(2/3)


『「見えづらい敵」こそが、
本当に恐ろしい』





たとえば、ネックさん が
例に挙げられたような、

『刃物や拳銃を持って
攻撃してきた』
り、

『目の前で ふきくん の
大切な貯金を
今まさに 盗もうとして
いるような相手』

であれば…





ふきくん だって
即座に、

『こいつは「敵」だ!』
と 明確に認識して、

戦ったり、
捕まえたりしようと
必死になる
のでは
ないでしょうか?





いーや、
いずれのケースでも、
ふき「逃げる」ね。


両手をバンザイの形にして
『 ギャーー 』とか悲鳴あげて、
スタコラサッサと
、ね。





( はいはい、
どうせ そうでしょうよ… )






さすがに
ネック のチョッカイにも
慣れてきた ふき は、

今回は もう、
スルーしました。





でも 逆に、

すぐには死ななくても、
少しずつ

「健康を損なわせ」たり、


気づきにくいぐらい
少しずつ、
しかし延々と、

「お金を かすめ盗り続け」たり…





人間さんたち同士の
「信頼」を 少しずつ破壊して、


「社会的・文化的な
団結力や集団力を、
無に帰してしまう」


そんな
『気が付きにくい敵』も、
世の中には
存在するのです。



 





この場合、

パッと見に
大きな支障が出ていないので、

なんとなく そのまま、
放置してしまいがち
ですが…





気づきにくく、
根深い分、


本当の意味で、
恐ろしい『敵』
だとは 思いませんか…?





そ、そんな敵が
いるんですか…??





仰天する ふき に、

ミューラー
深くうなずきました。





はい。

たとえば 最初の
「健康被害」であれば、

『 環境や人体に
まったく考慮していない
人工物が出す、
なんらかの害や汚染 』

『 いいかげんな生産をされた
食べ物・薬など 』

が ありますし…





「お金をかすめ盗り続ける」
ものとしては、

『 労働内容に見合わない
低賃金を強いる、経営者 』

『 不必要に過剰な、税金 』


などが 思い浮かびます。





「人々の信頼関係を破壊し、
ときに その人生までも
台無しにしてしまう」

敵としては、

『 聞こえのいいウソで、
人々に甘い夢を見せて
お金を巻き上げる
詐欺師カルト団体

『 自社の主張を
民衆に押しつけるために、
数々の「情報操作」を仕掛けてくる
一部のマスコミ


などが 代表格でしょう。





そーゆーのが、

実は ジンワリと、
ふき の 健康や 命や 人生を
おびやかしてる
かも
しんないんだよね。





ふき
気づけないぐらい、

少ーしずつ…
少ーしずつ、
ね…





人間さんたちの
社会には、

そんな 怖いこと
あるのですね…




かみね が、
おびえるような顔つきで、

前足で、自分の胸を
ギュッと おさえました。

 









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『目先のウップンを晴らしても、
「敵」が無くなるわけではない』





ミューラー たちの話が一段落し、

ふき は 腕組みをしたまま
考え込むのでした。

  





もちろん ふき も、

そうした
『見えづらい敵』について、
まったく知らなかった
わけではない
のですが…



その敵の存在が
あまりにボンヤリとして
不明瞭
なので、

恐ろしい一方で
対処の仕方も見つからず、


どちらかといえば、
なるべく
深く考えないようにしながら、
毎日を送っていた

気がします。







また、そうした不明瞭な
ウップンや不安が
たまりすぎたときは、

『 政治家どもは! 』
『 マスコミどもは! 』
『 世の中のクズどもは! 』





といった感じに、
非常に大ざっぱなククリで
「敵」を想定
して、


ネット上などで
それらを罵倒して、
ストレスや不安を解消する…

というのが、

今までの ふき
やり方だったのです。




でも、あらためて
気が付いてみると、

そんな
ウップン晴らし
なんて、

何の役にも立たない
『問題の 先送り』
に すぎないのではないでしょうか?







「見えづらい敵」を、
見えづらいから といって
放置するのではなく、

『 見えづらいけど、
間違いなく実在する敵 』

として 強く認識 し、


自分なりの
「なんらかの対処」
していかないかぎり、


『敵』は、
ゆっくりですが 確実に、


ふき の生活を…
命(DNA)を…
圧迫してくる
のです…




まるで、そう。

病気の『 ガン 』のように…







ふき は 今さらながらに、

そうした『敵』に対して、
うすら寒いもの を感じるのでした。







すると、

そんな ふき を、
ジッと見つめていた ミューラー が、

こんな話を 始めたのでした。

 



【下へ 続きます】



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