■ DNA の生存本能で、
『敵・味方』 について考えてみる(2/4)







たとえば、ネックさん が
例に挙げられたような、

「刃物や拳銃を持って攻撃してきたり、

目の前で ふきくん の 大切な貯金を
盗もうとしているような相手」
であれば…


ふきくん だって 即座に、

『 こいつは 敵だ! 』 と 認識して、

戦ったり、捕まえたりしようと
必死になるのではないでしょうか?





いーや、いずれのケースでも、
ふき は 「逃げる」 ね。


両手をバンザイの形にして
『 ギャーー 』 とか悲鳴あげて、
スタコラサッサと
、ね。





( はいはい、どうせ そうでしょうよ… )





さすがに ネック のチョッカイにも
慣れてきた ふき は、

今回は もう、スルーしました。





でも 逆に、

すぐには死ななくても、
少しずつ健康を損なわせたり、

気づきにくいぐらい少しずつ、
しかし延々と、お金をかすめ盗り続ける、

そんな 「気が付きにくい敵」
も、
世の中には 存在するのです。





この場合、目に見えるほどの
大きな支障が出ないので、

なんとなく そのまま、
放置してしまいがちですが…


気づきにくい分、よけいに、
恐ろしい 『敵』

だとは 思いませんか…?





そ、そんな敵が いるんですか…??





はい。

たとえば前者なら、

『 環境や人体に まったく考慮していない
人工物が出す、なんらかの害や汚染 』

『 健康被害を引き起こすような、
いいかげんな食べ物や、薬 』


などが ありますし…





また、後者であれば、

『 労働内容に見合わない
低賃金を強いる、経営者 』

『 不必要に過剰な、税金 』


などが、例として思い浮かぶ
のではないでしょうか?





そーゆーのが、

実は ジンワリと、ふき
健康や命をおびやかしてる
かも
しんないんだよね。


ふき が 気づけないぐらい、
少ーしずつ、少ーしずつ、ね…





人間さんたちの社会には、

そんな怖いことも あるのですね…




かみね が、
おびえるような顔つきで、

前足で、自分の胸を
ギュッと おさえました。




もちろん ふき も、

そうした 「見えづらい敵」 について、
まったく知らなかった
わけではないのですが…


その敵の存在が
ボンヤリとして不明瞭なので、

どちらかといえば、
「考えないように 考えないようにして」、
毎日を送っていた
ような気がします。




また、そうした事についての
ウップンが たまりすぎたときは、

『 政治家どもは! 』
『 マスコミどもは! 』
『 世の中のクズどもは! 』






といった感じに、
非常に大ざっぱなククリで
「敵」 を想定
して、

ネット上などで それらを罵倒して、
ストレスや不安を解消する…
というのが、

今までの ふき の やり方でした。




でも、あらためて 気が付いてみると、

そうした 『 脊髄反射な罵倒 』 なんて、

何の役にも立たない

「問題の先送り」
ではないでしょうか?




「見えづらい敵」 を、
『 見えづらいけど、間違いなく実在する敵 』
として強く認識し、

自分なりの なんらかの
対処をしていかないかぎり、

「敵」 は、ゆっくりですが確実に、
ふき の生活を、命(DNA) を、
圧迫してくるのです…



まるで、そう。

病気の 『 ガン 』 のように…




ふき は、今さらながらに、

そうした 「敵」 に対して、
うすら寒いものを感じるのでした。









すると、そんな ふき を、
ジッと見つめていた ミューラー が、

さらに、こんな補足を
始めたのでした。




ただ、ふきくん。

気づきづらいのは、
「敵」 ばかりではありませんよ?


自分にとっての 『 味方 』 にも、

気づきにくいものがある
のです。





気づきにくい… 『 味方 』…?








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