■ 本気で自分を大切にすれば、
進むべき道が見えてくる(2/6)







しかし…

ふきくん がショックを
受けられる気持ちも、

無理ないように思います。


そもそも、

『 DNA の 生存本能 』 自体が、
大きな矛盾を含んでいる


とも 考えられますからね…





今まで 『 DNA の 生存本能 』
物事を説明してきた ミューラー が、

突然、そんなことを
言い出しました。





「生存本能」 が
矛盾しているんですか?



で、でも、

今までの お話を聞くかぎり、
おかしな点は無かったように
思うのですが…





いえ、もちろん
「生物単体」 で 考えれば、

なにも矛盾するところはありません。





しかし言うまでもなく
生物は、単体では、
長く生存することは出来ません。



単細胞生物なら まだしも、

ある程度 高度な生物に
進化してくれば、

他の個体との協力(結婚)無しでは、
自分のコピー(子孫)を作ることすら
出来ない
のですから…






「生物が、単体で生きていくことが難しい」

という話は、ふき には、
とてもよく分かります。






ふきたち 「人間」 が、
こうして文明的な生活が
できているのは、

『 社会 』『 国家 』 という、
他者と協力し合う集合体
作れるところにこそ、

その理由があるからです。






にも かかわらず、
我々の中の 「生存本能」 は、

『 自分の生存確率を、
上げることこそが最良! 』


という姿勢を崩しません。


それは つまり、

『 自分以外は 全て敵 』

のようなものです。






なぜなら、

自分以外の生物が増えたり、

自分以外の生物の
生存確率が上がることで、

相対的に、『 自分の生存確率が、
いくらか下がってしまう 』
からです。


これは、同じ 種族同士 であっても、
(たとえば 人間同士)

同じです。






つまり、

『 DNA的に見れば、

たとえ同族であっても、
自分以外の生物は、
すべて 「悪」 』
なのです。



これが、我々生物が生きる上で、
根本的に抱えている大矛盾…

『 DNA の 生存本能 』 の 大矛盾

なのです。








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