■ 本気で自分を大切にすれば、
「進むべき道」が
見えてくる(3/7)

『実は「生存本能」は、
根本的に矛盾している』





今まで、

『 DNA の 生存本能 』
さまざまな物事を
説明
してきた
ミューラー が、


突然、そんな
不可解なこと
言い出したので、

ふきたちは 仰天 しました。


  






せ、『生存本能が 矛盾』
しているんですか?



で、で、でも、

今までの お話を
聞くかぎり、

おかしな点は 無かった
ように 思うのですが…





あわてふためく
かみね に、

ミューラー
うなずきました。





はい。

もちろん、
『生物単体』
考えれば、

なにも 矛盾するところは
ありません。





しかし 言うまでもなく、

生物は「単体」では、
長く生存することは
できません。



単細胞生物なら
まだしも、

「ある程度 高度な生物」に
進化
してくれば…





多数が寄り集まって
『集団』となることで、
生存確率を上昇させよう
としたり、

『他の個体と協力(結婚)』
することで、
自分のコピー(子孫)を
作ろう
とする…

といった流れが、
自然に発生してきます。






この話は、

人間である ふき には、
とても よく分かります。





ふきたち「人間」が、
今のような
文明的な生活
できているのは、


『 社会 』『 国家 』という、
「他の個体と 協力し合う、
集合体のシステム」

作れている所にこそ、

その理由がある
からです。






にも かかわらず、

我々の中にある
「生存本能」
は、

相変わらず
『「自分の」生存確率を、
上げることこそが 最良!』


という姿勢を
崩しません。





その結果、

「他者との かかわり」
(社会)
の 中において、

DNA 本来 の
こうした「物の見方」は、

『 自分以外は 全て「敵」』
のようなものに
なってしまうのです。





『 自分以外は 敵 』??!

  




絶叫する ふきたちに、

ミューラー は 寂しそうに
うなずきました。





なぜなら、

自分以外の生物が
増えた
り、

自分以外の生物の
生存確率が上がる

という事は…





相対的に見れば、

『 自分の生存確率が、
いくらか 下がってしまう
ことと同じ 』

だからです。





これは もちろん、

同じ 種族同士
(たとえば 人間同士)
であっても、

同じことです。







つまり、

『 DNA的に見れば、

自分以外の生物は、
たとえ同族であっても、
すべて「悪」(敵)』
なのです。




  





これが、

我々「生物」が
生きる上で、
根本的に抱えている 矛盾


『 DNA の 生存本能 』
の 大矛盾

なのです。






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